映画制作」カテゴリーアーカイブ

広告という映像媒体

この間、ACCの上映会に行ったり、CMの上映会と言うイベントのインフォを見たりして、思うのだが大きなスクリーンで観客が集まってCMを鑑賞すると言うのは、だいぶ変なシチュエーションだと思う。なぜなら、CMと言うのは、そもそもメインコンテンツの隙間に入ってきて、視聴者の気をひいて商品を宣伝して行くというものだから、それをまじまじと人々が見ているというのは、滑稽な光景と言われれば、滑稽な光景なのだ。だけど、見ていておもしろい。つまりのところ、CMという映像コンテンツが面白いのだと思う。

NIZOO PICTURES -ESFESTインタビュー Part 1:ショートフィルムの生き残る途で、取り上げられているのだが、ショートフィルムとCMの接近と言うのは、とても面白いと思う。この現象には、いくつかの相互関係が絡み合っていると思う。

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地方演劇→地元タレント

みんさん、「水曜どうでしょう」って、番組を知ってますか?元々は、朝日系のHTB北海道テレビ制作のローカル番組だったのですが、その後本州などでも放映されるようになり、コアなファンを生み出しDVDの売り上げはオリコンDVDランキング2位という好成績を上げている。

この番組のヒットの理由は、いろいろ語られているのだが、個人的には、出演するミスターと大泉さんのバッググラウンドとその活動の展開が気になる。

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VHSにはB5封筒

大きなコンペティションだとオリジナルフォーマットではなく、VHSのコピーを求められたりする。そういうときに、意外と重宝するのがB5封筒。一般的なA4封筒よりジャストフィット。プチプチ緩衝材で梱包して、数枚のA4書類を入れるのにちょうどいいのだ。

インターネットでの配信も「公開」

ぴあへの出品の準備のため、PFFの応募要項を見ていたら、次のような一文があった。

既に公開または商品化された作品は応募受付できません。(例:劇場公開、テレビ放映、ビデオ/DVD発売、インターネット上での配信、海外配給など)

そう、インターネット上での配信も「公開」だということになっているのだ。

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16:9の絵コンテテンプレート

自分が利用している絵コンテのテンプレートを配布します。このテンプレートの比率は、16:9です。

現在、特にGPLやCMSなどを適応していませんが、このテンプレートの販売などは認めません。自由に、映像制作の1ツールとして利用してもらえれば幸いです。

story_board_16_9.pdf(32KB)

盛岡・岩手のロケ地データベース

盛岡広域フィルムコミッションでは、WEB上で盛岡・岩手のロケ地のデータベースを公開している。

ロケーションライブラリ

在盛の人間には、盛岡のロケ地情報は、「あぁ、あそこね」という見慣れた風景が多いのだが、盛岡以外の情報には、こんなところがあったんだと発見があったりする。インディーズでも、ロケ地を捜す際に利用すると良いと思う。無論、業務の方も。

映画と演劇の出会いによる映画制作

今年も、仙台短編映画祭 ショートピースが開催されるのだが、その中の企画として、自分が注目しているのが、仙台の演劇人と映画人が出会って映画を制作すると言うワークショップである。
http://www.smt.jp/info/diary/20030922/

仙台に、昨年あたりに10-B0Xという公共の演劇向けのアトリエがオープンしているのだが、そこで主に活動している演劇人と映画人が集まって、一緒にインディーズ映画を制作しようと言う企画である。完成した映画は、来月に催される映画祭で上映されるようだ。

この出来事の中で重要なのは2点だと思う。まず、一つに映画祭の中にワークショップがあると言うことである。岩手県で開催されている盛岡自主制作映画祭、みちのく国際ミステリー映画祭のいずれにも、ワークショップは存在していない。しかしながら、映画祭を地元に浸透させる上で鑑賞とは違った映画との接し方である制作を市民に紹介して行くと言うことは大切なことである。また、短編映画祭、自主制作映画祭と、主なコンテンツがインディーズである場合、作り手を育てて行くと言うことも大切である。それが、直接的になるか、間接的になるかはわからないが、今後の映画祭での上映作品、つまり応募される作品の質、バラエティを左右して行くことは間違いない。

二つ目に、演劇と映画の接点を映画祭が、映画と言うメディアで見出しているところである。と、同時に映画も制作する。そこから人のつながりができて、今後の仙台でのインディーズ映画制作に何らかの効果をもたらすのではないだろうか。ミステリー映画祭では、既存の映画の脚本を舞台用にリライトし芝居を制作しているが、例えば前年のオフシアター部門のグランプリ監督にメガホンを取らせ、盛岡・岩手の役者、映像系スタッフを組織して映画を制作すると言うような展開をはかることができるのではないだろうか。その方が、よっぽど映画祭的だと思うのだが。

地方の映画祭において、何が足りないかと言われているのが、プロモーション面である。つまり、青田買いする場にもなっていないし、そこまでの場を用意できていない映画祭側。そこを若手の育成、発掘にもっと真剣に取り組んで行く必要があるし、果たして市民のための映画祭とは何かと言うことを再考する上でも、この仙台での取り組みは興味深いと思う。

フォントの映像コンテンツでの使用料

にわかに、プロの現場でも話題になっているのが、映像作品でのフォント使用料問題である。たとえば、低価格なフォントで有名なダイナフォントでは、商用映像作品に同フォントを使用する場合には、一律5万円の使用料が発生する。また、放送局などには、年間25万円の利用料の案内を出している。
http://www.dynacw.co.jp/dynafont/oemWeb/oem.htm
ちなみに、ダイナフォントの場合、印刷物(ステッカーなどを除く)には適応されないとのこと。

こういった流れは、他のベンダーでも起きつつあるようで、ポスプロなどではこの問題がクリアされているフォントの使用に切り替えているようだ。DTVの普及で、豊富なTrueTypeフォントの使用で、タイポ表現の幅が広がったかのように思えたが、ここに来て、意外な盲点が。

インディーズ映画でも、鑑賞料をとる上映、DVD販売などを行う場合に、気を付ける必要があるかもしれない。