カラオケに勝手にされる

 たまたま、MONGOL 800のサイト(http://www.highwave.co.jp/mongol8/)を見ていたところ、カラオケに関する話題があった。MONGOL
800のメンバーは、自分たちの楽曲のカラオケ化、着メロ化を拒否しているらしい。その意向に基づき、レーベル側も業者側からのカラオケ化の依頼は断っているという。これらに関しては、MONGOL
800のサイトのMEMBER’Sに詳しい。
 しかしながら、現状としてMONGOL 800側の意向に反して、カラオケに楽曲登録され、着メロも出回っているらしい。なぜ、こういう自体が起きるのか?
 それは、MONGOL 800がJASRACに管理委託をしているからである。JASRACに一度、管理委託された楽曲はJASRAC側が全面的に管理するため、JASRACが決めたルールの元で管理・運用される。JASRACでは、無論のことカラオケによる楽曲使用を認めているので、業者側はJASRAC側に使用料(規定はこちら)を払うことでアーティスト側に確認を得なくても、法的に楽曲利用することができる。
 JASRACに楽曲を登録することで、アーティストは集金業務などの一部をアウトソーシングでき、創作活動に専念できるというメリットもある。しかし、その一方で楽曲の世の中への流通の仕方を設定できないというデメリットがある。MONGOL
800の場合だと、カラオケ化、着メロ配信は拒否したい設定はできないのである。
 こういったことは、日本国著作権法の第二十条で定めている著作物の同一性保持権を認めていないのではないか、と考えてしまう。法を持ってこなくても、作り手の作品の在り方を尊重していないのではないかと考えてしまう。

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