生成AIでUIをデザインしてくれるFigma Makeを試しに使っている。まだ、β版ではあるが、簡単なプロンプトで、それなりの複数の画面からUIを返してくれる。そういうUIの構成もあるのね、という提案もしてくれる。UIデザインまで手を出せないがフロントエンドエンジニアが、AppleやGoogleが提供しているUIコンポーネントを並べるだけのUIデザイナーにお願いしなくても、サービスのイメージがあれば画面デザインを作りあげていく日も、近いような気がする。
実装も、生成AIがやってくれる様になってきて、アシスタントレベルのデザイナ、エンジニアがやれることをAIが担うことが可能になってくると、新卒や経験が浅い人材は必要なのか否かという人材問題が出てくる。それぐらいのレベルの人材は、結局のところ生成AIには勝てないので、中級以上のスタッフのサポートにはならなくなってくる。とは言え、誰もが最初は、オペレーター的な職能であるわけで、そこから育って、オペレーターを脱し、各々の専門職として成り立っていくわけではあるが、やはりその場をAIが奪っていく。となると、大学などでの人材育成が変わっていかなければならない、もしくは、新人に求められるものが代わってくるのではないかということになる。これは、中級以上のスタッフやベテランにも言えることになってくるかもしれない。
一つに、それぞれのAIを組み合わせて、仕事を進めていけるオーケストレーション能力が求められてくる。組み合わせて、AIと人間との共創を生み出せる能力だ。これは、単にAIサービスについての豊富な知識を持っているとか、プロンプトのコツを知っているとか、それレベルの話しでは無いと思いたいが、兎に角もAIを従えるぐらいの能力が求められてくる。
もう一つが、デザインを小手先で扱わずに、思想的に、文化的に捉えて、製品やサービスを生み出していける能力だ。
果たして、こういうことを改めて気付き、様々なことを進めていけるか、気になることが多い。