2008年03月09日

モーショングラフィックスの教科書のようなビデオクリップ

Justiceの新曲のビデオクリップなのだが、モーショングラフィックスの教科書のようなすばらしい作品
廻る廻るロゴモーショングラフィックスを堪能。

Justice - DVNO

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2007年12月25日

The opening sequence of the movie "The Kingdom"

It's cool!

The Kingdomという、アメリカと石油についての映画のオープニング映像。infographicalなモーショングラフィックが内容と合わせて刺激的。

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2006年03月07日

実写風景をミニチュア化

synthereal.com -VFX/CGI Studio- ミニチュライズ:実写のミニチュア化

実際の風景を、まるでミニチュアを接写したかのように見せる写真が評判を呼んだが、こちらはなんと実写で。丸の内線が鉄道模型みたい。

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2005年12月16日

DJが操る時間軸

player2

久々におもしろいショートフィルムを見た。

時間軸を動かせるターンテーブルを操るDJ。混沌とするさまざまなファクターが合い奏でるときに生まれる幸せなもの、DJはそれを毎晩もとめているのだろうか。

それにしても、この映画は、インタフェース的なこと、時間を捉えるということ、人生ということ、相互関係の連鎖、さまざまなヒントがちりばめられている知的な作品だと思う。こういうショートフィルムを作ってみたいと思わされる。

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2005年09月29日

大作系映画の保険

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 映画ファンド開発、制作不調時に被害額補償…国内で初

 金融機関が新たな金融手法を駆使して映画制作の支援に乗り出している。

 日本の映画界は、アニメなどを中心に作品自体の評価は高いものの、制作費の調達が難しく、大作といわれる作品が少なかった。新たな金融手法を活用することで、邦画をビジネスとして軌道に乗せ、巨額な制作費を背景にヒット作を出す米ハリウッド映画に対抗する考えだ。

 東京海上日動火災保険は27日、映画が事故などのアクシデントで完成しなかった場合の被害額を補償する「映画制作費用保険」を国内損保として初めて開発したことを明らかにした。

ハリウッドでは、一般化している保険制度が日本でも始まる模様。

良い様に聞こえるが、アメリカの場合、この保険に入れるかどうかが出資者の出資条件になったり、その一方で資本が少ないと保険に入れないというインディーズが抱える問題点もあるらしく、低予算映画の制作現場では問題となるかもしれない。

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2005年01月06日

Adobeが配布する映像制作入門書

本日は、溜まりに溜まっているRSS更新情報の整理をしています。

nizooからのネタ。

Adobe digital video primers

adobeでデジタル映像制作の入門書を配布しています。自分も、PDFをダウンロードして、ちょろちょろと読んでみたのですが、いろいろと細かいネタが載っていてためになる読本です。意外とこういう全般的な映像技術ネタが載っている本はあまり流通していないので、これから映像を作ってみようという人にはお勧めかも。

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2004年11月17日

塚本さんのインタビュー

なぜか、スキップシティ@川口・埼玉帰りのアラカワです。

アップルのPro - Film & VideoにFCPを使って編集をしたという塚本監督のインタビューが載っています。
アップル - Pro - Film & Video 映画監督 塚本晋也 Final Cut Proで映画編集作業を大幅に効率化

アナログ感覚で編集ができるFCPと言うことらしいですが、インタビューに出てくるカミソリツールなどは実際のところ、昔のPremiereからありましたから、インタフェースが若干良くなっているところと一番はハードウェア的に安定してきていると言うところが受けいられているような気がします。

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2004年10月11日

映像産業振興のNPO法人設立へ

朝日新聞「映像産業振興へ近くNPO法人 経団連支援へ」より

 映画、アニメ、ゲームなどの映像コンテンツ産業の国際競争力を上げるための組織「映像産業振興機構」(仮称)が、今年度中にNPO法人として設立される見通しとなった。11月にも法人登録を申請する。日本経団連は10月19日の理事会で同機構を積極的に支援することを決める。

 政府が今年5月策定の「知的財産推進計画04」で、米映画協会(AFI)のように映像産業を育てる民間機関への支援を決めた。その受け皿組織作りを、経団連が映画などの業界団体に働きかけ、まとまった。映画、民放テレビ、アニメ、ゲームなどの企業・団体が参加する同機構は、政府・地方自治体の支援や助成を導く役割を担う。

と言うことらしいです。ちょっと、ピンと来ないのですが、いわゆるメジャー映画会社ではなく、中小の映画制作会社・ゲーム制作会社への支援が行われるのでしょうか。動向が気になります。

仕事の関係で、特区や地域再生の話を聞くのですが、決まって映画のロケーション支援事業というのを見かけるのですが、果たしてそれが機能しているのか、またはネットワーク化されているのか?というのとても気になります。ちなみに、岩手県盛岡市は、この事項を含めて地域再生を申請しています。実感はないのですが。

インディーズ、新しい映像表現を求める映像クリエイタへの支援という点も考えていきたいですね。

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2004年07月12日

ソニー、中高生の映像作品作りに機材提供

asahi.com「ソニー、中高生の映像作品作りに機材提供 毎年約10組」より。

 「ソニー・ムービー・ワークス」と名付けた試みで、中高生から企画案を募り、審査・面接を経て毎年約10組を選ぶ。合格者は撮影アングルや照明などの技術指導をソニー側から受け、約3カ月間、機材を借りて映像制作ができる。プロ用のスタジオでハイビジョンカメラを使った撮影を学ぶこともできる。

とても新鮮な企画に思えた。中高生の放送部って、機材に泣かされることが多い。自分が高校に入学したときは、先輩たちのガンバリがあり、ちょうどVX1000などのDV世代の機材が配備されたときで恵まれていたのだが、学校によってはそうもいかないところがある。コンペ形式で応募して、長い時間、機材を借りて作品を作れるのは、とても励みになると思う。

ソニーの思惑にもあるようだが、こういう企画を通して、映像機材=ソニーというのを植え付けたいというのがあるらしい。昔、富士通はFM-TOWNS(宮沢りえがCMに出ていた、今思うと和製Macな感じのマルチメディア機能満載の独自規格PC)を売り込むときに、かなり教育現場に自製品を売り込んだらしいが、こういった形で企業が教育現場に貢献しつつ、自製品を浸透させるというのは、ある程度のところまでならば利害が一致して良いと思う。

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2004年06月27日

爆破特区

Yahoo!ニュース 「映画ロケ来て! 夕張市「爆破特区」申請へ」によると、夕張ファンタスティック映画祭で有名な夕張市で、市街地での爆破などの撮影を実現する特区構想申請を行うそうだ。

 国内外の製作者に映画を撮影しやすい街としてさらにアピールできないかと、市の関係者が市街地でも建物爆破シーンを撮影可能な「爆破特区」構想を思いついた。特区の対象地域は市内全域で、炭鉱跡地や遊園地、古いアパートなどが候補に挙がっている。同市担当者は既に、国の構造改革特区推進室などと相談しており「いい感触を得ている。米国の映画のようなダイナミックな爆破シーンを実現させたい」と話した。今月中にも申請を予定しているという。

なんとも、大胆な特区構想だが、アクション映画の中で難しかった爆破シーンをやらせてしまおうという発想がすごい。普通は、きれいな自然、情緒ある景色を撮って!というPRだが、こういうニッチな要望に応えるフィルムコミッションの活動は評価できると思う。

 しかし、最近は全国の自治体で映画のロケ誘致が活発化しており、競争が激化している。今回の申請の背景にはさまざまな経済効果とともに、元祖「映画の街」としての存在感を示す狙いもあるようだが、実現すれば、これまで以上に迫力あるシーンが日本で撮影されることになるのは間違いない。
対応の良いフィルムコミッションから、個性のあるフィルムコミッションへ。進んでいるフィルムコミッションは、次のステップに進もうとしているようだ。差別化が進むとなると、基礎体力がないフィルムコミッションの価値はどんどん下がる一方である。

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2004年06月26日

早大大学院とぴあが提携

朝日新聞『早大と「ぴあ」、映画監督育成へ提携 新鋭を推薦入学』によると、ぴあフィルムフェスティバルの入選者を早稲田大学の大学院に推薦入学させるなどのシステムを来春よりスタートさせるらしい。

 主な提携内容は(1)新人監督の登竜門である「ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)の入選者のうち、毎年数人が大学院に奨学生として入学、2年間、映像製作の研究をする(2)同社がPFF入選者を対象に、資金提供して製作している映画に、早大が最新鋭機器の提供などで援助する(3)大学院生らが製作した作品を、全国各都市の映画館で開くPFFなどで上映するなどだ。

奨学生と言うことは、学費が優遇されるのか?研究テーマの設定がどうなるかなど、気になるところはあるが、魅力的なシステムだと思う。

 一方、早大は今春、埼玉県本庄市に、アートと技術の融合などを目指す大学院国際情報通信研究科を移設した。OBで映像作家の安藤紘平教授や篠田正浩監督らが指導に当たり、映画・映像の教育と研究をしている。

 今回の提携は、PFFの審査員を務めた篠田監督から、ぴあに持ちかけた。東京芸大、慶応大などが映像研究の大学院の開設を打ち出す中、早大は、ぴあと提携することで、実際の製作や興行の現場に近いところでより実践的な映画監督の人材育成が可能になる。

日本で初の産学協同ケースと言うことになっているが、大学教育で映像制作をきちんと体系的に教えていかなければならないという流れの中において、期待できる連携だと思う。総合大学がこう動いていくとなると、これまでの映像関連の教育機関はどう動いていくのか、気になるところだ。すでに、社会人組の間では、デジタルハリウッド大学院にも熱い目線が送られているようですし。

また、コンペティション側が発掘した監督、人材をいかに育成していくかという姿勢が求められる中で、とても挑戦的なことで好印象を持てる。

ただし、映画、映像制作というものを学問として捉える歴史が浅い日本の学術機関において、いかに「成果」をアピールできるかが、今後の課題でもあるような気がする。

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2004年05月05日

「シネマプランナーズ オンライン」がリニューアル

自主制作映画の情報を掲載しているシネマプランナーズ オンラインがリニューアルしたというお知らせメールがサイトから届いた。XOOPSにしたみたい。

今回から作品のVHS, DVDなどをオンライン販売するショップも始めたそうで、現在委託販売を希望する作品を募集中とのこと。登録料、月額料はいらないということだが、手数料は40%だとか。結構高い。でも、ここらへんの相場は詳しくないので、単なる個人的な印象ですが。委託販売の相場に関しては、調査する必要があるなと感じたので、近いうちにメモを書いてみます。

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2004年04月28日

「企画力の教科書」

こういう本を見つけた。

nikkeibp.jp - 注目のニュース 「企画力の教科書」榊原 広 著 -

~「企画の凡人」のための基礎講座~


本書では、「企画」という技術のノウハウを、「アイデアよりもストーリーが重要」であると考え、その上で、「1.プランを考えること」「2.企画書を書くこと」「3.プレゼンテーションすること」の三つに切り分けて、個別に解説している。

ちまたには、企画のノウハウを解説する書籍が多く出回っている。これらの書籍はどれも見るべきポイントがあり、レベルやニーズに合ったものを選ぶことができれば、必ず役に立つ点があるはずだ。刺激的なヒントにもあふれている。しかし一方で、こうしたノウハウ本は、基本から体系立てて学ぶためには、やや物足りないものも少なくない。

そして、そうした期間を通じて改めて気づいたのが、「初心者にとって大切なのは、ひねりの利いた小技や、大向こうをはった大技ではなく、ごく基本的な、段取りと言ってもいいような基礎的な技術である」ということだった。それを改めて伝えようというのが、本書の位置付けと言ってもいいだろう。

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2004年04月26日

「インディーズ映画が世界を変える」

こんな本を発見。

インディーズ映画が世界を変えるアート系映画のカリスマプロデューサが明かす

映画プロデューサーはどんな仕事をするのか?1本の映画製作にかかる費用とは?『ベルベット・ゴールドマイン』『キッズ』など次々とヒットを飛ばす、インディペンデント映画のカリスマ・プロデューサーが、現場から生の声を詳細に伝えた“映画ビジネスのバイブル”、遂に登場!撮影日誌、映画スチール、多数収録。

●クリスティーン・ヴァション デイヴィッド・エデルスタイン【著】 頼香苗【訳】 サイズ13×19cm 374ページ

【目次】
1 ある日のこと
2 企画開発、それは汚れなき創造
3 予算:最大限に活かす方法
4 資本調達:カネのなる木を揺らすには
5 俳優:取り扱い注意
6 スタッフ編成:しっかり統制せよ
7 撮影:やるか、やられるか
8 ポスト・プロダクション:ビッグ・プロダクション
9 配給、宣伝、公開:世界へ飛び出せ
10 次回作

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2004年04月17日

行動に出れば何かが変わる

新入生などなど、ルーキーが多い季節になると、よく話題になるのが、「どうやって映像(映画)って作るんですか?」という話。いろいろそこで話にはなるのですが、実際に作り始める人というのは、結構少ないというのが現実だったり。

先日、映像を作りたいという人はいっぱいいるが、機材が無いから作れないという人が多いとか。多いかは、本当なのかはわからないが、そういう人がいるようである。自分が知っている限り、機材を持っていないくても、映像作品は作れる。自分の友人は、一回もビデオカメラを買ったこと無いんだけど、学生時代、機材を集めて作品を作っていた。結局、「行動」なのだと思う。

映像と言っても、一人で作れてしまう世界の映像ならば、そういうことはないと思うのだが、集団で制作する映像の場合は、求められるのは人間力なのだと思う。機材やスタッフを集める行動力とコミュニケーション力がない人が、タイトな現場でスタッフと役者とコミュニケーションを取れるのだろうかと、疑問に思う。
逆に、そういう力があるこそ、良い演出をできていくんじゃないかなと。演出は、段取りという言い方もする人がいるぐらい、そういうところから、作品ができあがっていく。

大学に入って、映像を作りたい、VJをしたいと思っている皆さん、まずは、行動に出てください。先日、友人のところにも、一人一年生がきて、いろいろ話していったらしいんだが、そういうコンタクトをいくつも重ねていくことで自分の映像制作環境(機材面ということではなく)を整えていけるのだと思う。
蛇足になるが、映像制作の話になって、まず機材の話をする人は、作品の本質を見ていない人が多いと思う。それよりも、中身の話をして欲しいなと。

だいたい、こういう話をすると、それができないひとがどうやってできるかが問題なんだって、言われるのだが、自分は、それは一つのふるいだと思っている。最後までやり通せる情熱と力を持っていない人が中途半端にやれるような簡単なものではない。そういうことなのだと思う。

ということで、自分もやりたいという思っている方は、気軽に自分などに連絡を取ってみてください。いろいろ協力できることはあると思いますから。でも、開口一番に機材を貸せはダメね。

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2004年03月29日

イベントを支えるスタッフ

スポーツナビ: 「Girls SHOCK」の初々しさとそれを支えるプロたち

試合進行、マッチメーク、ロゴやグローブ、プロモビデオなどポイント、ポイントにピンクとブルーと白のカラーを配置してのイメージ作り。「Girls SHOCK」というパッケージソフトの完成度は非常に高かった。

ジョシカクって、みなさん知ってます?女子格闘技の略称で、女子プロレスとは違い、男子のK-1, 総合格闘技の臭いがする格闘技です。これ自体を語るわけではないのですが、このコラムを読みながら、イベントにおいてのスタッフワークは大切だなぁと改めて思ったり、引用した箇所にも書かれているのですが、イベントがパッケージとして確立されているか、これって大事だなと改めて考えさせられました。

イベントが一つのパッケージとして確立しているというのは、お客さんから見たら、イベントは一つのイベントでしかないわけです。主催者側から見たら、その中には、いくつものの要素から成り立っているわけですが、お客さんからは一つのオブジェクトでしかないんです。理想のイベント運営の形態というのは、お客さんに、自分たち考えるコンセプトを様々な次元でシームレスに統一された形で体験させていくことなんだと思う。

それを達成するには、非常にスタッフワークというのが重要なんだなと思わさせられます。上映イベントまでは、インディーズ映画の制作である。それを考えていきたい。

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2004年03月26日

脚本作成ソフト

Final Draftという脚本を書くためのソフトがあるらしい。英語版なので、日本語の脚本には対応していない。

日本には、シェアウェアでWinのソフトが一本あります。脚本作成ソフトに求められるのは、まずは動作が軽く、レイアウトがしやすく、かつシーン毎に文章を管理(移動したり、隠したり)できることだなと思います。

個人的には、普通のテキストエディタ(mi), アウトラインエディタで執筆して、整形はWordでやっています。昔、一度だけ、LaTexで執筆に挑戦したことあり。

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2004年03月10日

語りかけること

ブランド作りは「相手の脳みそに刻印を押すこと」:BtoBブランド経営セミナーにて - CNET Japanにある、

ブランド作りにおいては顧客の脳みそに刻印を押すことが大切だと述べ、「顧客の悩みを理解し、陰で手を差し伸べる。それを継続することで相手の脳みそに自分の存在を刻みつけることができる」と説明する。

という言葉に、感銘を受けた。

一方的に押しつけるというのではなく、語りかけ続けることが大事なんだろうなと思う。自分たちが考えていることを如何に的確な形で外に出していくか。とても、考えさせられます。

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2004年02月25日

PowerPointにアルファチャンネル付きの画像

きれいに被写体のパスを抜いた画像や透明部分がある画像をPowerPointに取り込むには、PNG形式で保存すると、きれいにアルファチャンネルを持たせてPowerPointに挿入できます。

個人的には、最近、Apple Keynoteにはまっているのですが、Winユーザとファイルを共有することが多くPowerPointを使っていたりします。

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2003年12月21日

ケータイを携帯ポートフォリオにする

アップルからauの携帯電話の動画ファイルに対応した新バージョンのQuickTimeが発表になった。このことによって、auの携帯電話で撮った動画をMac/PCで再生したり、逆に作成することができる様なった。(auからPC用の専用ソフトは出ていたが)QuickTimeは、docomo, auと2大キャリアの動画ファイルに対応することになった。

カメラを持っていなくても、動画を撮れる便利な携帯電話と捉えることもできるのだが、逆に動画を再生できる携帯端末と、自分は捉えている。自分の作品を変換し携帯電話に転送すれば、非常に小型のビデオプレイヤに変身するのだ。初対面の人、クライアント、スタッフなどに、どこででも、自分の作品をすかさず見せることができるのだ。これまでだと、DVDプレイヤーを持ち歩いたり、液晶付きのハンディカムを持ち歩く必要があったが、プライベートな時でもいつでも自分の作品を見せることができる。まさしく、携帯ポートフォリオ!収録時間の制限や画質の問題はあるが、非常に有力なプロモーションツールだと自分は考えている。

その他、自分達の映画の予告編を携帯電話に簡単に配信できるようになったとも言える。観客に対して配信と言うのもあるが、スタッフなどが持ち歩いてどこでもプロモーションを行うことができる。チケットの手売りの際に、有効である。

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2003年12月16日

広告という映像媒体

この間、ACCの上映会に行ったり、CMの上映会と言うイベントのインフォを見たりして、思うのだが大きなスクリーンで観客が集まってCMを鑑賞すると言うのは、だいぶ変なシチュエーションだと思う。なぜなら、CMと言うのは、そもそもメインコンテンツの隙間に入ってきて、視聴者の気をひいて商品を宣伝して行くというものだから、それをまじまじと人々が見ているというのは、滑稽な光景と言われれば、滑稽な光景なのだ。だけど、見ていておもしろい。つまりのところ、CMという映像コンテンツが面白いのだと思う。

NIZOO PICTURES -ESFESTインタビュー Part 1:ショートフィルムの生き残る途で、取り上げられているのだが、ショートフィルムとCMの接近と言うのは、とても面白いと思う。この現象には、いくつかの相互関係が絡み合っていると思う。

まず、一つに、「ショートフィルムとインターネット上におけるストリーミング配信」の相性の良さである。ショートフィルム=動画配信と言うぐらい、インターネット上では様々なショートフィルムを見ることができる。当初は、技術的な問題で短い尺の映像しか配信できなったため、尺が短いショートフィルムに白羽の矢が立った。もちろん、課金システムがスムーズに普及していない現状では、長編の商業映画を課金してみせるということも、まだまだ一般的でないため、一本単位で鑑賞料をとることができないショートフィルムに頼るしかないというのもあるのかもしれない。少々乱暴にまとめているが。

二つ目に、ショートフィルムの短さと自由度が、CMの延長線上的な企業コンテンツを組み合わせた場合に、やりやすいというところがあるのだろう。この自由度というところで、個性的な映像作家を起用しやすいし、同時にその個性的な映像作家を起用しているという事実自体が企業のブランドイメージ向上を図ることができている。

最後に、製作費という問題である。ショートフィルムとはいえ、凝れば予算は当然かかってくる。そこにスポンサーに入ってもらえれば、予算的には作りやすくなってくるというメリットがある。また、公開もインターネット上を念頭に置けば、一般の商業映画を公開するのに比べてコストダウンを図ることができるし、ローリスクで攻めることができる。また、ストリーミング配信のインタフェースと企業のWEBを同居させることができるため、宣伝効果を望める。

こういったことが絡み合って、最近の企業付きショートフィルムブームなのではないかと思う。まぁ、デジタル機器の発達と普及とか、そういうのは後付きで考えて良いことだと思う。

ブランデッド・エンターテイメント……つまりスポンサーつきのショートフィルムというのは、今後もどんどん盛り上がっていって欲しいなあとRESFESTとしては思っているんです。だから、今回、ワークショップには、広告代理店の人……電通とか博報堂の人です……も両方きてもらいました。それとTYOフィルムの監督さん、プロデューサーさんですね。それとコマーシャル・フォトの編集部の方と。それと僕も少し登壇してと。

ブランデッド・エンターテイメントか、と思った。なるほどと。ただ、思ったのが現時点では、良いクライアント、つまりイメージ的なものを求めてある程度、クリエイター側に自由度を与えているクライアントが多いのだと思うが、こういった流れがさらに一般的になった場合、クリエイターにとって厳しい場になってくる可能性も否めない。やはり、若手や個性的な映像作家、スタッフの活躍できる魅力ある場であってほしいと思う。

個人的にもそうなのだが、ショートフィルム、インディーズフィルム、ネット配信、ブランデッド・エンターテイメントといったものが、しっかりと住み分けされずに混沌としているのが現在の状況なのでは無いだろうか。住み分けという表現が合っているのかはわからないが、位置関係が把握されずにいると思うのだ。

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2003年12月13日

地方演劇→地元タレント

みんさん、「水曜どうでしょう」って、番組を知ってますか?元々は、朝日系のHTB北海道テレビ制作のローカル番組だったのですが、その後本州などでも放映されるようになり、コアなファンを生み出しDVDの売り上げはオリコンDVDランキング2位という好成績を上げている。

この番組のヒットの理由は、いろいろ語られているのだが、個人的には、出演するミスターと大泉さんのバッググラウンドとその活動の展開が気になる。

この番組に出演するミスターこと鈴井 貴之、大泉 洋の二人は実は大学(北海学園大学)時代に演劇研究会に所属し、演劇活動からローカル番組に進出してきたらしい。鈴井さんが社長を務める事務所CREATIVE OFFICE CUEには、数人の俳優/タレントが所属しているのだがほとんどが演劇経験者。鈴井さんは、大学中退後、自身の劇団を旗揚げをしたり近年では映画監督として作品を作っている。もちろん、二人は北海道でレギュラー番組を持つ地元タレントとして活躍中である。大泉さんは、ジブリ作品に声優として参加もしている。

岩手は、特にも地元タレントがいない県と言われている。最近では、ふじポンとか個性的な人も出てきているが、それでもまだまだ少ない方。まぁ、人材が無いと言われて久しいわけです。そういう中で、演劇、インディーズ映画に携わる学生や20代の世代が、地元発のコンテンツに絡んで行くことがもっとあっても良いのではないかと思う。それも、結構真剣にね。

地方演劇→地元タレント、そんな流れができてもいいんじゃないかなって思うんです。盛岡で、演劇活動している方々は、基本的に東京での活動より盛岡での活動を選んだ方が多いので、逆に地元のメディアに出演、企画構成を挑むと言うのはいいことだと思うのです。これは、インディーズ映画制作者に関しても同じことが言えると思います。

まぁ、ただ単純に、ミスターと大泉さんのやりっぷりに、格好良さを感じただけなんですけどね。

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2003年12月05日

VHSにはB5封筒

大きなコンペティションだとオリジナルフォーマットではなく、VHSのコピーを求められたりする。そういうときに、意外と重宝するのがB5封筒。一般的なA4封筒よりジャストフィット。プチプチ緩衝材で梱包して、数枚のA4書類を入れるのにちょうどいいのだ。

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2003年11月28日

インターネットでの配信も「公開」

ぴあへの出品の準備のため、PFFの応募要項を見ていたら、次のような一文があった。

既に公開または商品化された作品は応募受付できません。(例:劇場公開、テレビ放映、ビデオ/DVD発売、インターネット上での配信、海外配給など)

そう、インターネット上での配信も「公開」だということになっているのだ。

インディーズ映画をネットで公開すると言うのは、この間までは、ちょっと実験とか、とりあえず流してみようというノリだった。画質もそんなに良くないし、誰が見るのかも分からないし、流せるなら流しておこうというノリだったのである。つまり、「公開」!なんてことは考えていなかったりする。

アート、映画の世界では、発表/公開、未発表/未公開は大きな意味を持つ。それによっては、コンペに出品できないし、市場価値が違ったりする。多くのコンペでは、未発表作品を募る。コンペとは、発掘と言う役割が大きいのもあるし、賞を授与した後の権利関係を考えると未発表作品の方が良いわけで、賞金が多くつく(スポンサー、主催者の思惑が強いほど)未発表であることがマストな条件となる。

よって、下手な公開なんかをしておくと、知名度を上げるチャンスであるコンペに出品できなくなるなどと言うことがある。だから、初出しがとても大事になって来る。となると、とりあえず流してみるかで、ネット配信はできなくなって来るなと思ったわけです。作品が完成すると、上映会、コンペ出品、配給交渉、セルビデオ/DVD化などを検討するわけですが、この中においてネット配信と言うのもとても大きなウェイトを占めてくることになるのです。

何をここではっきりしたいかというか、述べたいかというと、ネット配信と言うおままごと的に見られた行為が、すっかり大人の行為として認められるようになったことに感慨を覚えるのです。おそらく、2003年は歴史的においても、映画のネット配信に大きな変化を及ぼした年として間違いないでしょう。

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2003年11月25日

創作環境を改善していく

約1年ぶりのクリエイターズカフェ(以後、クリカフェ)が盛況のうちに終了した。今回のクリカフェは、自分が仕切る最後のクリカフェでもあり、クリカフェって一体なんだったんだろうなって、ふと考えた。

クリカフェは、つくり手の横のつながりをつくる。コラボレーションのきっかけ作りをしていくことが主な狙い所だったわけだが、果たしてそうだったのかなと思う。いや、別にそれを否定しているのでは無く、その裏と言いますか、その深部には、これまた別な思惑と言いますか。ややこしくなりますが、いやらしくもその奥にアラカワの狙うところがあったのだなと。

映画をつくるとき、正直言って一人では何も出来ない。アニメーションなどのものは、たまに一人でつくっている人がいるが、実写ならばその多くは共同作業になる。加えて、いわゆる映像系と呼ばれる演出以外にも、役者、音楽、美術、制作などいろんな人たちに集まってもらう。となると、知り合いが多くなくちゃ行けない。友だちが多くなければとは言わない。一緒につくってくれる人たちがそれなりにいないと何も出来ないのである。映画は、共同作業でできるものなのである。

自分が大学1年の頃、そんな知り合いはほとんどいなかった。欲しくても、どこでそんな人と知り合えば良いのかも皆目わからない。まぁ、気が付けばそういう人たちと知り合いになっていたと言うのが実際の所なのであるが。

クリカフェを始めた動機には、やはり一緒に自分と活動してくれる人たち知り合いたいというのがあったはずだ。「大義名分」の裏にある、自分の創作環境をさらに良くしたいと言う欲望だ。その欲望は結構花咲き、自分の活動のプラスになっている。クリカフェと言うイベントを通して、友だち何人できるかなと言う小学一年生が持つ楽しさを味わうことができた。

創作環境を良くしていくという点では、岩渕が始めた盛岡自主制作映画祭も然りかもしれない。実に思う、この4年半の間に映像を中心としたインディーズシーンは変わった。良い方向に変わっているのではないかと思う。広がりを持てていると言うか、つながりを持ちはじめることができて、やはり広がりと言う言葉が一番良いかな、そういう良さが出てきている。

創作環境を良くしていくと言うのは、決してつくり手が満足する環境をつくると言うことではない。インディーズシーン、市民アートシーンにおいては、特にも「つくり手」と「受け手」の環を大きくして、充実化していくことが大事である。今後も、クリカフェの使命はその流れの中の軸になっていくことだと思う。新スタッフたちに、こういったことを託していきたいと思う。

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2003年10月02日

盛岡のインディーズ映像系に関係するサイト

依頼されて盛岡のインディーズ映像系に関係するサイトをリストアップしたメモです。

映画祭
■盛岡自主制作映画祭 MOVIN'3
http://www.movin3.net/
2001年から立ち上がった岩手県在住・出身者のインディーズ映画を公募し、
上映する映画祭。また、東北の各県のインディーズ映画祭と連携し、
招待状映も行っている。
運営は、大学生、20代の社会人、高校生が行っている。

■みちのく国際ミステリー映画祭
http://www.odette.or.jp/mystery/「ミステリー」をキーワードに盛岡の映画館どおり毎年催されている映画祭。
オフシアター部門でインディーズ作品のコンペティションを行っている。
2002年度より、ミステリー映画祭の依頼によりオフシアター部門の運営は、
盛岡自主制作映画祭が行っている。


映像作家(監督)
■Kalium
http://www.kalium.net/
映像作家 アラカワケンスケのサイト。映画、ビデオクリップ、VJなど
視覚伝達全般の制作活動を行っている。
最近作は、映画「戸ノ岡物語」(プロデュース)
盛岡自主制作映画祭 立ち上げメンバーの一人。

■studio azumi
http://www.kalium.net/st-azumi.net/
丸山安曇のサイト。写真、映像作品の制作活動を行っている。
盛岡自主制作映画祭 立ち上げメンバーの一人。
作品「こんたくと」は第2回盛岡自主制作映画祭 観客賞受賞

■MOVION
http://www.movion.jp/
高橋輝および彼の制作団体MOVIONのサイト。
映画「THE FAILED MAN」は第1回盛岡自主制作映画祭 観客賞受賞
盛岡自主制作映画祭 立ち上げメンバーの一人。

■Curly Rudy
http://c-r.ciao.jp/
小南寿のサイト。MOVINONメンバー。
写真、映像分野での制作活動を行っている。
また、映画作品などのチラシなどのグラフィックデザインも行っている。

■the way we will
http://www.thewaywewill.net
中川智博のサイト。第3回盛岡自主制作映画祭 代表。
映画制作、VJ活動を展開。


VJ
■Dr.Kenta
http://kenta.edu.iwate-u.ac.jp/
盛岡のVJの草分け的存在。

■MULTi PLAY
http://www.handsome.ne.jp/~kocci/multiplay/
VJ,DJからなるユニット。クラブイベント「禅 DHYANA」を中心に活動。


制作団体
■polute.com
http://www.polute.com/
映画「戸ノ岡物語」のスタッフ内から生まれた制作団体ポルテのサイト。
女の子を中心とした活動が特徴的。現在、初回作品に向けて制作中。

■WIRE WORK
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/5820/
香港映画などからの影響を受けたワイヤーアクションなどの殺陣を得意とする制作団体。
演劇出身者を中心に構成されている。

■WRISTBAND.JAPAN
http://morioka.cool.ne.jp/wristband_j/
劇団としての活動がメインだがインディーズ映画制作にも取り組む。
現在、初回作品に向けて制作中。


プロジェクト
■映画「戸ノ岡物語」(戸ノ岡プロジェクト)
http://www.kalium.net/tonooka/
岩手県内のインディーズ映像作家、ミュージシャン、役者、アーティストが集結し、
制作したオムニバス映画。
盛岡で2回、県外では新潟で上映され、約650名の動員を記録している。
制作の様子は、IBC岩手放送テレビ番組「いわて大陸」で特集で取り上げられた。

■映画「Little Morioka Story」(MORIOKA TOWN-MOVIE PROJECT)
http://www.echna.ne.jp/~tko/
プロデューサーの高村広太を中心に制作されているオムニバス映画。
現在、完成に向けて制作中。


イベント
■クリエイターズ カフェ
http://www.kalium.net/cafe/
盛岡自主制作映画祭、イベント「グリコアワー」などで生まれたジャンルを越えた
作り手同士の交流を日常的なものにしようと企画されたイベント。
2002年春から冬まで毎月催された。2003年冬に復活予定。

■Cine Bossa
http://www.cinebossa.com/
クラブイベント。盛岡では数少ないVJがレギュラーで参加するイベント。
2001年に盛岡自主制作映画祭に参加する映像作家がゲストVJとして参加した。


演劇
■劇団ゼミナール
http://fweb.midi.co.jp/~zeminar/
軽演劇を得意とする劇団。所属する役者がインディーズ映画に出演したり、
劇中で映像を使用するなど盛岡のインディーズ映像系とのつながりが多い。
ちなみに、岩渕崇、丸山安曇、アラカワケンスケが所属するに至っている。

■感劇地図
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1540/index.html
盛岡・岩手で公演される演劇の劇評を掲載するフリーペーパー。
映像作家が劇評を寄せたり、逆に映画祭などのイベントのレビューなども
掲載されたりしている。


音楽
■Psykopippi
http://psykopippi.fc2web.com/Fmenu-all.html
ジャンルを越えたアーティストが出演・展示参加したイベント「グリコアワー」の
主催バンド。
ボーカルのタカハシサトコは、映画「戸ノ岡物語」の音楽担当でもある。


店舗
■RiZM
http://www.e-rizm.com/
美容を中心として展開しているショップ。在盛のインディーズ映像作家の
作品を特集したイベントを実施したりしている。
オーナの中村憲一は、丸山安曇、アラカワケンスケが参加する「さざなみ」の
メンバーでもある。


マスコミ
■IBC岩手放送 CIAO's POD「Film Trigger」
http://www.ibc-dqp.com/pod/
在盛のインディーズ映像作家の作品をネット配信している。
また、映画「戸ノ岡物語」を取り上げたテレビドキュメンタリーも配信している。

■岩手ケーブルテレビジョン
http://www.ictnet.jp/
コミュニティー(無料)チャンネルで、インディーズ映像作品などの放映を行っている。
盛岡自主制作映画祭の上映作品を毎年紹介している。
また、映像制作者にビデオカメラなどの貸し出しも行っている。

その他
■盛岡絶賛系
http://www.kalium.net/zessan/
演劇、映像、音楽、現代美術など様々な分野で活動しているメンバーが
コラムを寄せているサイト。

■岩手大学写真部
http://iupcworks.hp.infoseek.co.jp/
映画部のない岩手大学では、映像に興味を持つ学生の多くがこのサークルに所属している。
その他、個性的なアーティストを排出している。

投稿者 araken : 16:44 | トラックバック

16:9の絵コンテテンプレート

自分が利用している絵コンテのテンプレートを配布します。このテンプレートの比率は、16:9です。

現在、特にGPLやCMSなどを適応していませんが、このテンプレートの販売などは認めません。自由に、映像制作の1ツールとして利用してもらえれば幸いです。

story_board_16_9.pdf(32KB)

投稿者 araken : 03:01 | トラックバック

2003年09月29日

盛岡・岩手のロケ地データベース

盛岡広域フィルムコミッションでは、WEB上で盛岡・岩手のロケ地のデータベースを公開している。

ロケーションライブラリ

在盛の人間には、盛岡のロケ地情報は、「あぁ、あそこね」という見慣れた風景が多いのだが、盛岡以外の情報には、こんなところがあったんだと発見があったりする。インディーズでも、ロケ地を捜す際に利用すると良いと思う。無論、業務の方も。

投稿者 araken : 16:36 | トラックバック

2003年09月28日

映画と演劇の出会いによる映画制作

今年も、仙台短編映画祭 ショートピースが開催されるのだが、その中の企画として、自分が注目しているのが、仙台の演劇人と映画人が出会って映画を制作すると言うワークショップである。
http://www.smt.jp/info/diary/20030922/

仙台に、昨年あたりに10-B0Xという公共の演劇向けのアトリエがオープンしているのだが、そこで主に活動している演劇人と映画人が集まって、一緒にインディーズ映画を制作しようと言う企画である。完成した映画は、来月に催される映画祭で上映されるようだ。

この出来事の中で重要なのは2点だと思う。まず、一つに映画祭の中にワークショップがあると言うことである。岩手県で開催されている盛岡自主制作映画祭、みちのく国際ミステリー映画祭のいずれにも、ワークショップは存在していない。しかしながら、映画祭を地元に浸透させる上で鑑賞とは違った映画との接し方である制作を市民に紹介して行くと言うことは大切なことである。また、短編映画祭、自主制作映画祭と、主なコンテンツがインディーズである場合、作り手を育てて行くと言うことも大切である。それが、直接的になるか、間接的になるかはわからないが、今後の映画祭での上映作品、つまり応募される作品の質、バラエティを左右して行くことは間違いない。

二つ目に、演劇と映画の接点を映画祭が、映画と言うメディアで見出しているところである。と、同時に映画も制作する。そこから人のつながりができて、今後の仙台でのインディーズ映画制作に何らかの効果をもたらすのではないだろうか。ミステリー映画祭では、既存の映画の脚本を舞台用にリライトし芝居を制作しているが、例えば前年のオフシアター部門のグランプリ監督にメガホンを取らせ、盛岡・岩手の役者、映像系スタッフを組織して映画を制作すると言うような展開をはかることができるのではないだろうか。その方が、よっぽど映画祭的だと思うのだが。

地方の映画祭において、何が足りないかと言われているのが、プロモーション面である。つまり、青田買いする場にもなっていないし、そこまでの場を用意できていない映画祭側。そこを若手の育成、発掘にもっと真剣に取り組んで行く必要があるし、果たして市民のための映画祭とは何かと言うことを再考する上でも、この仙台での取り組みは興味深いと思う。

投稿者 araken : 03:56 | トラックバック

2003年09月26日

フォントの映像コンテンツでの使用料

にわかに、プロの現場でも話題になっているのが、映像作品でのフォント使用料問題である。たとえば、低価格なフォントで有名なダイナフォントでは、商用映像作品に同フォントを使用する場合には、一律5万円の使用料が発生する。また、放送局などには、年間25万円の利用料の案内を出している。
http://www.dynacw.co.jp/dynafont/oemWeb/oem.htm
ちなみに、ダイナフォントの場合、印刷物(ステッカーなどを除く)には適応されないとのこと。

こういった流れは、他のベンダーでも起きつつあるようで、ポスプロなどではこの問題がクリアされているフォントの使用に切り替えているようだ。DTVの普及で、豊富なTrueTypeフォントの使用で、タイポ表現の幅が広がったかのように思えたが、ここに来て、意外な盲点が。

インディーズ映画でも、鑑賞料をとる上映、DVD販売などを行う場合に、気を付ける必要があるかもしれない。

投稿者 araken : 16:12 | トラックバック

盛岡・岩手の演劇公演情報

映画を撮る上で欠かせないのが、役者。映画を撮る際に、周りに声をかけるという手もありますが、多くの役者が活動する演劇の公演を見て、次回作の出演者を考えるのも一つの手です。

MEI-note
(http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/9614/index.html)

では、盛岡で催される公演情報をまとめて掲載しています。盛岡は、約20団体の劇団が活動する演劇都市。いろいろな劇団の公演を見て役者探しをするのに良いと思います。

投稿者 araken : 15:51 | トラックバック

あなたにも作れるショートムービー講座

TDKのサイト内に、映像作家 貫井勇志氏に寄るショートフィルム・ワークショップが掲載されている。貫井氏は、昨年のREFEST2002でもワークショップ講師を務めている。

http://www.tdk.co.jp/croom/sfm10000.htm

投稿者 araken : 13:56 | トラックバック

2003年09月20日

映画制作に於ける産学官連携

 2003年9月8日付けの日本経済新聞、40面の文化欄に「映画館・大学・自治体が連携の試み」という記事が載っていた。青山真治監督の最新作「月の砂漠」を取り上げた記事だ。

 この映画には、青山監督の出身大学である立教大学が特別協賛として参加している。また、この映画が上映されるテアトル池袋などの映画館等で構成される「池袋シネマ振興会」が本映画の宣伝を共同で行うことに合意したという。「池袋で映画を見よう!」というステッカーの制作を行うそうで、これを池袋区が後援している。
 立教大学は、青山監督以外にも、クロキヨ、周防さんなどを輩出しているとか。区長に寄ると、街の特色として学生や映画人が集まる街にしたいとのこと。ちなみに、彼も立教大学出身だとか。

 盛岡には、ミステリー映画祭、盛岡自主制作映画祭と言う二つの映画祭があり、人口に対してのスクリーン数は日本一であり、フィルムコミッションもできた。そろそろ、そういう動きをとる必要があるんじゃないだろうか。本当のコンテンツは何かと言うことを、考えるべき。問題は、その音頭を誰がとるか。専らいないという噂であるが。結局、人材育成に話が戻るわけだ。
 よく映画やドラマのロケ地になることを自治体は喜ぶ。なぜなら、観光資源になるから。でも、それ以外に何かが残るかと言うと、微妙である。なぜなら、中央の人がやってきて、撮って、中央に帰るだけだから。そして、映画は中央から配給される。そろそろ、ご当地映画って流行らないかな。

投稿者 araken : 02:23 | トラックバック

1999年09月22日

8mmフィルム : Hi8 = Hi8 : DV

 Hi8が、一般家庭に普及し始めた頃、自称「映像通」は、「Hi8には味がない。やっぱり、8mm(ハチミリ)が良い。」と口を揃えるように言った。彼らが、実際に、8mmを使い続けたかは不明だが、自主制作映画をつくる多くの人たちは、8mmフィルムで映画を撮ってきた。一方で、コストパフォーマンスが良いHi8や画質が良いベータカムを使っていた人たちは、8mm派からバカにされていたところがあった。あんな、安っぽい映像で映画が作れるかと。

 映像作品をつくる人たちには、画質へのこだわりがある。そして、そのこだわりは、二つの相反する極へ向かうものである。

 その極というのは、HiFiとLoFiである。画質の良さをとことん追求したHiFi、単なる画質の良さだけではなく、味のある映像を求めたLoFi。ただきれいな映像というのは、時にはもの足りな時があるのだ。その「時には」というのが、感情表現を多用する映画などである。記録や報道という分野では、臨場感のある鮮明な映像が求められるが、映画では決してそうではないのである。

 僕自身、LoFiが醸し出す「味」というが好きだ。しかし、LoFiなものというのは、とにかくお金がかかる。8mmフィルムに関しては、いくら金があっても足りないような物である。まず、カメラ自体がすでに市販されていない。だから、中古を用意する必要がある。これ自体はお金がかからないのだが、問題はフィルムである。元々、フィルム自体が記録時間に対しての費用が高いメディアである。その上、今では、現像ができる場所は限られている。中には、アメリカに送らないと現像できない物まである。貧乏学生には、とても手が出ない物なのである。

 今、世の中は、新しいHiFiを迎えている。それは、DVである。小さいテープにデジタルで高画質で記録する何回もダビングしても、ほとんど劣化がない。夢のようなコンシューマ(消費者向け)ビデオメディアである。僕自身、高校時代、このDVをフルで活用していたし、現在も借り物ではあるが、時々利用している。加えて、購入するため必死にお金を貯めている。

 ふと思ったのだが、LoFi:HiFi=8mm FILM : Hi8という構図が代わろうとしているのではないか。

 19(ジューク)のビデオクリップの中で、全編Hi8が使われている物がある。そして、その映像は確かにLoFiなのである。えっ?何だって!Hi8が、LoFiになった?良いのか、悪いのか、そうなってしまったのだ。でも、DVは、家庭でも業務用レベルの画質を実現できる可能性を秘めたメディアである。それに対して、Hi8は貧弱である。そして、DVを使い慣れてくると、Hi8に味があるように思えてきた。

 新しい構図。それは、LoFi:HiFi=Hi8 : DVなのである。

 僕らにとっては、Hi8が8mmフィルム的な存在なのかもしれない。先輩たちが、その青春を8mmフィルムにおさめたように、僕らはHi8におさめてきたのだから。

 盆の終わり頃に、TBSで豊川悦司と加藤あいが主演した2時間ドラマで、過去(青春時代)を8mmフィルムで表現していた。30以上の人にとっての青春は、8mmフィルムなのかもしれない。僕が、今抱いている企画の中では、過去はHi8である。そう、僕らは、あのノイズが乗った嘘臭い色合い、輪郭の甘さが青春なのかもしれない。

 でも、映画はVHSよりDVDだよな。

投稿者 araken : 02:49

映画は監督のものか?

 このタイトルからは、二つの文章を書くことができると思う。一つに、映画論的な内容のもの。そして、今、僕が書こうとしているプロデューサー的視点、インディーズ的視点での文章。

 映画祭やコンペティションでは、商業、インディーズを問わずに、監督に注目が集まる傾向がある。特に、インディーズの場合、監督の写真だけが踊っていることが多い。

 僕は思うのだが、その監督だけがその映画をつくったのだろうか。違うでしょ。もっと、いろんな人が絡んでいると思う。なのに、監督だけがプライズを手にしている。これは、おかしいことではないだろうか。

 どちらかといえば、僕は監督よりの人間であるから、スタッフを集めて、仕事を頼む人である。加えて、お金をほとんど出さずに、人を使う部類の人である。そういう人間にとって、自分だけが格好いい振りをしているのは、気が引けるというより、我慢ならない。

 インディーズ監督たちは、なぜインディーズで映画を撮るのだろうか。中には、例外もあるだろうが、ほとんどはインディーズじゃないと映画をつくることができないからである。そして、その映画をステップにして大資本の商業映画制作を目指しているのではないだろうか。そして、良い作品をつくると監督は、脚光を浴びる。だが、共に良い仕事をしたスタッフや俳優たちはどうなるのだろうか。

 そこで、僕は思うのだが、映画は「総合芸術」ですよね。いろんなクリエイター、アーティストが集まってつくられるのが映画であって、映画監督または映画監督志望だけがつくるわけではない。であるから、その映画によって持たされるチャンスは、できれば平等にスタッフたちに持たされるべきではないだろうか。

 もちろん、みんな平均点(実力に対して払われるチャンス)であることを望んでいるのではなくて、チャンスを得るためのチャンスは平等であると思うのだ。つまり、その映画を監督だけが名刺にするのではなくて、スタッフ全員が名刺にする必要があると思うのだ。

 俳優ならば芸能プロダクション、劇団に対して、音楽監督ならばレコード会社に対して、衣装・スタイリストならばその業界にと。もちろん、プロデュース側の人間も、それを名刺に映画界を渡り歩くとか。

 同時に、インディーズ映画を受け付ける映画祭、コンペは、スタッフ・俳優たちにも注目し、適切な評価を与えるべきである。考えてみると、アメリカのアカデミーは、その時代のスタッフ構成に合わせて、賞を増やしてきている。インディーズの世界でも、そう言ったことが必要ではないだろうか。

 これらのことが実現できるならば、スタッフのほぼ全員が、目的意識を持って、映画制作に望め、自分たちの得意な分野で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるのではないだろうか。

 最後になるが、映画制作を仕掛けた人間たちは、自分たちの売り込みだけではなく、スタッフや俳優たちの売り込みも一生懸命に行う必要があると思う。そういう関係が、良いコラボレーション(共同作業)を発揮できるのではないだろうか。

投稿者 araken : 02:47