Powered by
Movable Type

« | メイン | »

撮影監督の篠田昇さんが亡くなった。

渋谷で拳銃がぶっ放されたニュースとかよりも、この訃報の方がとても衝撃的だった。

実写映像を撮るときは、いつも篠田さんの映像が教科書のように頭の中にあって、どうやったらあんな絵が撮れるのだろうと、いつも思ってきた。そんな憧れの人、追いかけたい人が、この世からいなくなると、とても寂しい。

自分はどこか勘違いしている人間なので、将来、この人と仕事をしたいよなぁって、勝手に思ったりしているんだけど、篠田さんは、一度、お会いしてお話でもしたかった人である。

思えば、自分が好きな日本映画のほとんどは、篠田さんが撮っている。どこか暗いというイメージがあった日本映画に、逆光を多用した繊細な映像、そしてエモーショナルな手持ち映像をもたらし、日本映画に明るさを持たせた、そんな重要な撮影監督だったのではないかと思う。本当に、残念だ。週末は、個人的に追悼映画祭をしようっと。

おかしい言い方だけど、セナが死んだとき以来の暗さが僕の中に立ちこめている感じです。

そんなことを思いながら、グラフィカルな映像制作にあたっています。昨日、買ってきたHDDも快調に動いており、なにより。

コメントを投稿