「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、この間、宮崎駿を特集していた。
最後に、プロフェッショナルって何ですか、と問われた宮崎さんが答えた言葉。
いや、半分素人の方がいいんですよ。それは自分が選択して、自分がプロだからやるんじゃなくて、自分がこれをやりたいと思うからこれをやっているんだっていう。やっぱり精神の方が大事なんですよ。
この言葉が、じんわりと数日経ってから響いてきている。例えば、MOVIN'3が「映画が好きです」というコンセプトを持ち続けているわけだが、きっとそういうプリミティブな想いが重要なのだと思う。自分は、ものづくりが好きだ。そう言うことなのだと。
よく言われるのが、そこまで自分が好きなことを生業できることはとても幸せなことで、普通なことではないと。はて、そうなんだと、言われる度に改めて思うのだが、自分にとって見れば、いつもそれは断崖絶壁のところにいるような感覚なわけで、自分にはそれしかないという状況でもある。しかし、「いや、半分素人の方がいいんですよ。」という枕詞が、自分を少々救ってくれる。
「デザインって何ですか?」と聞かれたら、「あなたは何ですか?」と切り返してみようと、とある先輩が言っていた。それぐらい、デザイン、ものづくりというのは、存在が大きいものであり、一生かかっても解けない方程式であり、その形状と解法の美しさを追い求めたくなる方程式なのだ。
もう一つ、最近、強く影響を受けた言葉がある。
「美しさは、用途」
こんなことを言ってのけてくれた人は、今まで見たことがないと言うぐらいの衝撃。下町のベテラン職人の言葉だ。
ちなみに、自分が恐らく影響を受けているだろう監督は、岩井俊二、宮崎駿、ウィンター・ボトム。