転校するときの心境は、もしかしたら、こういう心境のなのかも知れないと、新幹線の車窓を流れる夜景を見ながら思った。
週末に盛岡に戻り、仕事をこなしつつも、相方の引越しの手伝いをする。月曜日に業者が来るということで、土日も、えっさえっさと荷物をまとめたり、お掃除。
昨日、業者が荷物を取りに来て、部屋はものけの空。仕上げの掃除をして、手荷物を持って部屋を後にする。自分の部屋ではないのだが、なんとも言えない心境が流れ込んでくる。
盛岡駅に着いて、駅舎を見る頃には、なんだか切ないような、何かここで別れがあるような心境になってくるのだ。2年前の夏、ちょっと東京に出てくるだけだからと言って、盛岡を離れたときには、こんな心境にはならなかったのだが。と言っても、自分が上京するわけではないのに。
何か、盛岡から取れたのか。何が取れたのか。
相方に、なんだか、転校生の気分なんだよと言ったら、自分はそんな風にはまだ感じないと。
一方で、盛岡で行うおもしろいデザインワークが固まりつつある。