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2005.11.04

環境と文明の世界史

環境と文明の世界史 人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ

という本を読んだ。先日、大地を守る会のスタッフの方から薦められた本だ。

確か、自分は世界史を高校時代に取らなかったのだが、この本には本当の世界史があるような気がする。環境とか言うと、毛嫌いする人もいるかもしれないが、なぜアメリカが今こうなのか、ヨーロッパってこうなのか、日本が欧米のマネをするとこうなるのか、とかとか、いろんなことが見えてくる。人類の本質的なところまで掘り下げてくれて、この500年の人類の歴史を顧み、21世紀に僕らは何を持って地球で生きていくのか、ということを考えさせられる。

良く、日本はどちらかというと、アメリカよりヨーロッパ型になるべきですよね、という話になることがあるが、それ嘘だなと思う。日本が持っているアジア的な、日本的な流れを、今もう一度見つめ直すときだと思う。日本がせち柄も無く欧米型を目指して招いた不幸を僕らは知っている。

もみじスケープ

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本日、「もみじスケープ」をリリース。

「もみじスケープ」は、春に公開した「さくらスケープ」の紅葉版。葉が赤く染まりましたら、ぜひ俳句を投句ください。

先日、黛さんと竹村先生と話していたときに、果たしてもみじ前線はどのように見えるのかという話になったのだが、恐らく山と里と野の差で紅葉が始まるので、もしかすると日本列島の中心を走る山脈が見えてくるのではないかと。気になりますなぁ。新しい季節感のデザインですね、このスケープものは。

ベッドルームビデオ

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午後からいろいろとメールを書き書き。お返事がたまっておりました。と言っても、まだすべてを書き終えていない。礼状も書ききれていない。無礼をお許しください。

悪巧みの道具を入手。なんとなく、放送委員会(視聴覚委員会)なノリが楽しいぞ。

夕方から展示会に向けてのミーティング。視察もあって、場所を移動しながらのミーティングだったのだが、なんとも、デザイン科のゼミみたいだった。デザイン理念とその実践を短時間で学んだ様である。それにしても、毎回得るものが大きい。ということで、ハードウェアのイジリーにも触手を伸ばすことに。デッバイスです。


先日のVJ以来、わたくしは映像について、もとより、これからの自分が求めるべき映像について思いを馳せている。先日のイベントでわかったことは、自分は、臨機応変が求められるクラブVJは難しいと言うことであろうか。ゴシゴシ、ビボビボなエレクトロニカ、テクノを愛してやまない自分は、そういった音楽に映像をつけることに興奮を覚えるのです。これは、恐らくわたくしの脳の体質でしょう。やむを得ない。

岩渕のインディーズ映画制作を傍らで見ていて、大所帯の映画制作は自分には向いていないなと悟る。もっと、コンパクトなユニットな体制ではないと、自分のようなタイプには難しい。いや、もっとインに向かう内在的な手法が好ましいかもとも。

自分が高校のころ、ベッドルームミュージックの台頭が叫ばれた。非常に、しょっぱい言葉で訳すと、「四畳半宅録音楽」。それまで、スタジオでしかできなかったことが、ハードウェアシーケンサー、PCの発達により、貧乏学生の部屋でもできるようになり、そこで生まれた音楽が世界を駆け巡る。そんな時代の黎明だった。KEN ISHIIとかね。

遅まきながら、ベッドルームビデオ(少々表現がいやらしいが)な時代に本格的に突入し、今その真っ只中にいるのかもと思う。

自分も、再びタイムラインの持つ映像に、何か表現を見出そうかなと思う。と言っても、自分においては「映像」は「映像」であり、タイムラインを持つか、否かは関係ない。だから、「再び」と言う表現は適していないのかもしれないが。

ということで、勝手に誰かの音楽に映像を付けようかと、iPodをグルグル。一方で、ミックステーププロジェクトが盛り上がっているとかで、あぁ、誰かエレクトロニカな人、自分を引きずり込んでくださいと思いつつ、彩り多き点が瞬く夜の車窓を望む。