うぅと言いながら、朝起きて、今日もミステリー映画祭のオフシアタ会場へ。23時からだけども、自転車ではなくてバスなので、家を早めに出なくてはならないのが、ちょいと不便。
今日のお目当ては、もちろんのこと、後輩の葛西の作品「春を想ふ」を観ることである。残念ながら、最終審査には残らなかったようだが、第1時審査突破のフェスティバルの方で上映されることになっていて、前から楽しみにしていたのだ。
うーむ、こういう後輩がいるのはうれしい限りというか、うまいなと思わせる作品だった。あっ、多分、自分もこういう作品を撮ってみたいなと思った。しかしまぁ、自分の場合、こういう感じのものは書かないだろうから、どうなのか分からないが、何か一緒にやってみたいなと思わせる作品だった。こういうのを書かないというのは、彼は脚本もうまいと思うんだ。同じ方向のようで、奴の方がうまいんじゃないかと思うぐらい。
インサートの映像が瑞々しい。そう感じた。もちろん、編集のリズムも良いし。なんといっても、役者いじりがうまいんだろうな。舞台となっている家の選び方も良いし。先日、世間話程度しかしなかったけど、今度はじっくり話をしてみたいものだ。
これに主演している藤井樹君は、すでにプロの俳優として動き出しているようで、今後が楽しみ。ちなみに、岩井俊二ファンならば、ピンときたはず。そう、Love Letterの藤井樹と同じ名前である。これは、岩井さん、公認の芸名らしい。これまた、すごいエピソードである。ちなみに、葛西も自分も岩井ファンであることは、周知の話であるが。
すでに彼は、新作の撮影をしている。新作も楽しみだ。
近いやつが、こういう作品を撮っているということに喜びを感じつつも、自分は何を撮れているのかを問い直す。どうなんだろうか。あまり考えたくないことであるが、目を背けてはならない。