夜中に、台所の方から、ピキッ!ピキッ!という音が何回もする。ビールを飲んで良い気分で寝ていたのに、その音で目が覚めて、原因を探すか見あたらず、また布団に戻るがその音に悩まされる。
前の晩に、友人とメッセしたところ、彼女の部屋に3人ぐらい立ち替わり入れ替わりお客さんが来ているという。夏休みも近いし、試験勉強を兼ねて友達が来ているのかなと思ったのだが、どうも話しが変。まさかと思い、そのお客さんって、足あるの?と聞くと、無いとのお返事が…。怖い。彼女はかなりの霊感の持ち主らしく、いろんな方が夏が近くなったとかで遊びに来ているらしい。
アラカワさんも、新居にいるかもしれませんよ、と驚かされる。
そんな話を聞いていたばかりだから、まさかぁ?と思いつつ、そんな気がしてきた。この音は、前にテレビで見たクラップ現象というやつか?霊が通ったりすると、柱などがピキッ!ピキッ!となるという現象。でも、自分、霊感無いし。それとも、そんな自分でも感じれる強力な霊なの?と勝手に想像を始めてしまう。どうしよう、やばい部屋に越してきた。だから、微妙に安かったのか?といろいろ余計なことを考え始めて、とうとう空が明るくなるまで寝られず…。さすがに疲れて、気が付くと寝たいたのだが、朝になると、その怪音も止まっていた。
後からわかったのだが、その怪音の正体はアパートの廊下につるされた殺虫灯。虫が飛んでくると、ピキッ!と音が鳴る。なんだ、これかぁ!!と、一件落着。ということで、夏はダイニングとメイン部屋の間の戸を閉めて寝ることにします。あぁ、怖かった。