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職場の花見だったのですが、かなり寒かったです。そんな中でも、桜吹雪を見られて良かったなぁと。しかし、雨交じりだったということもあるのですが、もうちと風情がある感じで花見ができないかなぁ。それは、理想か。紙コップで熱燗…悪くはないけど、良くはない。

自分のこと、デザイナーって思ったことがないんですが、そういう仕事を最近させてもらっているとデザイナーってなんだろうって思います。高校の頃に、確か、美術の時間でキャンプ地だったか、森林公園をデザインしようと言うのがあって、僕ら生徒はポカーンとしたことがありました。というのも、僕らがイメージしていたデザインというのは、絵を描くというか、ポスターカラーを使ってきれいな色を配色して仕上げるというものをイメージしていたのですが、空間を考えたり、それこそ利用する人たちがどんな風に使うかとか、そういうことまで考えるというのは、デザインだとは思っていなかったんですね。その場合、僕らがイメージしていたデザインというのは、キャンプ場のロゴマークとか。実は、そういうデザインは、グラフィックデザインと呼ばれるもので、デザインとは、もっと大きいことを考えることなんだというのを知ったのは、高校を出てからですね。

演出家や脚本家もそうだと思うのですが、デザイナも思想家ではなくては行けないと思います。どんな世の中にしたいのか、どんな風に暮らしていきたいか。そういう考えの基にデザインってあると思うんです。おい、お前、そんなことを偉そうに言うなって言われるかもしれませんが、よく見かけるデザイナさんって、グラフィックデザイナとか、エデュトリアルデザイナとかであって、「デザイナ」じゃないなって思っちゃうことが多いんです。小さいことに変にこだわりすぎていて、それが世の中にどういう風に存在すべきなのかというところまで考えられていない。それって、違うと思うんですよね。

デザイナって、ミュージシャンぐらい、僕の中では遠い存在のはずなので、そういう高尚な領域に足を入れ、首を突っ込むのならば、そういうことを提案できるクリエイタとして仕事をしたいなって思うんです。だから、常にコンセプトや初期衝動を振り返られるような余裕を持って仕事に当たりたいなと思っています。これが、また難しいことなのですが。

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