雪がひどくなってきた。
ようやく広い通りは、雪(氷)が解けてきて、
いつも通りスピードが出せるようになったと思ったのに。
帰ってきたら、うちの学長の西沢先生が、
NHKのテレビに出ていた。
なんでも、21世紀の教育とは何かというのを、
海外の事例を取り上げつつ、先生が各著名人と対談して、
その答え、ヒントを求めていくという内容だった。
僕自身は、西沢先生は、やはりすごい方だと思う。
僕もそうだし、他にも先生に惹かれて
この大学に入ってきた学生も多くいる。
だけど、そのほとんどが、
この大学の現状に嘆いているのではないだろうか。
先日、機会があって、
意見を持っている学生と話をしたんだけど、
やっぱり他の学部の学生たちも、
教育システムや学生に対するサービスの面で、
不満を持っているようだ。
少なくとも、西沢先生が説くような
教育を実践している教員は少ない。
僕自身、きちんと単位をとっている部類の学生ではないので、
大きい声では言えないが、
教員の方が、きちんと準備してきて、
さぁ君たちやるぞ!と講義に挑まれると、
僕ら学生は自然に、その講義に積極的に取り組んでしまう。
いや、逃れられないのだ。
向こうが真剣に取り組んでくると、
こっちが逃げるという余裕が無くなるのだ。
そこから、西沢先生が説くような講義が始まるのだと思う。
それさえもできない教員が、なんと多いことか。
僕は、すでにその理由で、ある講義を受けるのをやめた。
来年度、別な先生の時に受ける予定。
教員だけではない、事務型の人間も然りだ。
大学全体が、人を育ているという行為に取り組んでいない。
これは、明白な事実だ。
多くの制限を付けた施設で、一体、
どんな新しい創造物が出来るだろうか?
来年度で、学部生は、4年生まで揃うことになる。
もう一度、見直すべきだ。
僕が前から言っているように、
それが少なくとも、岩手の存亡に関わることであるし、
大きく見れば日本の存亡に関わることである。
はっきり言おう、世界の人々は、
それを口うるさく言うような余裕はない。