INFOBAR 2を買った。形状は期待通り美しい。ポロンと机の上に置いていても、良いなぁと思わせるたたずまい。
しかしながら、中のGUIは良いとは言えない。中身自体は三洋によるもので、特にINFOBAR2向けにカスタマイズされている訳ではない。
手に馴染み、ポケットにもするっと入るそのかたちは、まるで四角い飴が口の中で溶けはじめたかのよう。キーもディスプレイも突起のない、なめらかで美しいかたちを創りだしています。
深沢さんの先日のお話(21_21でのトークショー)によると、口の中で解けた丁度中間あたりが、人間と情報との中間の様だと捉えているところもあるようだ。つまり、飴が解け始めて、人の口の形状に合うようになった瞬間が、この形状であり、どちらにも属さない無刺激な存在になるところ。
それが、インタフェース。
なのかもしれない。
個人的には、これは大きなヒントだなと思った。
深沢さんの仕事だからGUIまで徹底的に仕上げているのかなと思ったのだが、ちょっと心は満たされなかった。三洋製の携帯は、素晴らしいことにかなりハックしてスキンを変えられる。ゆっくりと、INFOBAR2をメルトしてみたいと思う。デザインの余地を残してくださったと思って。勝手に宿題にしてみた。