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デブリ

あまり大きな話題になっていないが、中国の衛星破壊実験は、大きな問題を二つはらんでいる。中期的には、衛星に頼った今日の情報社会の脆弱性の問題である。暗黙の了解として、宇宙空間は平和利用とし、テレビ局の前に戦車を置く国でさえ防衛能力を持ってこなかったわけだが、これからはそうとも言えなくなる。アメリカ軍はGPSを失ったら壊滅的であるし、GPSは僕らの生活に広く浸透しており、無くなったら一大事だ。世界の基幹的な船舶・航空に甚大な被害を与える。

短期的には、破壊された衛星の破片だ。これが他の衛星、宇宙ステーションに衝突したら、その被害は甚大。故障だけではなく、運用が停止する可能性もある。既に、いくつかの衛星の軌道が破片群と重なるため、危険視されている。この問題、国連なのか、他の外交ルートなのか、きちんと中国に遺憾の意を伝えるべきである。公共空間に、ゴミをまき散らし、知らんぷりとは、何事か。自分は、これはテロ、または北朝鮮の核実験脅迫と同等ぐらいに愚行に思える。

しかし、中国だって、浅はかにこの実験を行ったわけではない。その裏を考えると、背筋が凍るぐらい恐ろしい。宇宙空間の利用が近未来として考えられている中で、宇宙空間を制圧しようという動きは、とても懸念され、非難されるべき横暴である。


風車の弥七。


本当に、あの下北沢はなくなるのでしょうか。歩きながら、改めて思う。


暇を見つけては、デザインプラン練り。

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