前から行きたかった宮城県岩出山にある「感覚ミュージアム」へと行ってくる。「五感」に訴えるメディアアート作品、現代美術作品が常設展示されている美術館だ。あまり知られていない美術館ではあるが、東京で展示されているメディアアート作品よりレベルの高い作品が多いように思える。新鮮だったのが、嗅覚を刺激する作品。森や木の匂いがしてくるもので、ヴィジュアルで訴えられるよりも、脳が刺激され自分の記憶の中にある解像度の高いイメージが広がっていく。
建物自体も、各展示をとても意識した構造になっていて、企画展などの展開を行うよりも、常設展に重しを置いたものになっている。恐らく、運営母体の予算がそんなに多いわけではないのだろうからあまり企画展を行う余裕が無く(スタッフはなんとなくNPOベース)、それなら常設展をきちんと見せたいと言うことで常設展を重視したものになっているのかもしれない。他の美術館では常設展の展示が見にくい場合が多い。
岩出山は、納豆と「まんじゅう麩」というのが名産だとか。