ことのゆき
2007年、初の綴りであります。
今年も、年賀作品をつくった。「ことのゆき」というグリーディングカード作品。メッセージの文字が、雪の結晶一つ一つで形作られるというもの。
当初は、みんなが、曇ったガラスに絵を書けるような作品も良いなと思っていたのだが、本当に寒い北国では、窓ガラスは曇るどころか、凍ることが多い。窓ガラスにつく霜をよく見ると、雪の結晶となっていることがある。朝早くに、この霜を指で削って文字やら絵を描いたりした。そう思ったときに、雪の結晶で文字を形作ったらどうなるのだろうと思い、三日三晩、どうやったらできるのか、考え続けて、今回の作品ができた。思いの外、成功といった感じである。一昨年あたりからの研究課題である、文字の形成から考えるモーションタイポグラフィづくりの一つの回答にもなるかもしれない。
今からだと、寒中見舞いになるかもしれないが、みなさんも、誰かに雪の結晶でメッセージを送ってみてはいかがでしょうか。