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雅楽とバロック

いよいよ大変なことになってきている。気が付けば、1週間近く綴っていないではないか。これは、まずい。

招待券を頂き「毛利衛と宇宙を聴く 円い音、渦の音。」を観に行く。毛利さんが宇宙で体験した音の風景は、バッハと雅楽だったらしい。それを元に、チェンバロ奏者と雅楽奏者が、毛利さんが撮影した宇宙映像にインスピレーションを得て、演奏するという催し物。前半は、毛利さんと表象文化学の研究者と古代微生物研究者の対談で、ちょっとした地球大学な雰囲気だった。

雅楽を聴きながら、もしかしたら、自分が今求めているモーション表現を音で例えると、雅楽なのかもしれないと思った。いくつもの羽衣を重ね合わせたイメージとたゆたう様な情報の存在。水墨画的なものではないかと、機会があればチェックしていたのだが、雅楽もチェックしなければ。

バロックも、確かに気になる。バロックの最盛期というのは、西洋音楽の音階が定まる、現代の音楽の基礎となる理論が完成された頃。この頃の音楽というのは、主題を様々な変容を加えて、繰り返して展開するという手法が生まれてきたときでもある。自分の中では、バロックとテクノって、近い存在。ここに於いても、理論的に変容していく在り方というのに、大きなヒントがあるのかもしれない。加えて、室内楽としてのバロックは、ミニマルな楽器編成の中、特に弦楽器の持つ特性を活かした表現様式かもしれない。やはり、何か通ずるものがある。

形状に於いても、最近、円というのは気になっていて、螺旋状の形状や動きと併せて、比率計算的に自動的に最適化される、情報表示の在り方という点においても、この自然界の状態というのは、とても気になる。

古代微生物の研究者の人が特に研究しているのが、珪藻なのだとか。恐竜の時代から現代まで生き続けている微生物。身近なところでは、ビール工場の濾過に、この珪藻が用いられているらしく。珪藻の体に出来ている穴で濾過しているのだとか。また、珪藻の進化とほ乳類最大の鯨の進化が関連しているらしいとか。

どちらにしても、久々に考えさせられるイベント内容だった。毛利さんが撮影したハイビジョンカム映像もキレイだった。あれは、一度見るべきものと、お薦めしたい。


スノーメール2006の展示打ち合わせをする。ステージ屋の担当の方が、なんと盛岡の「おでって」でやった「Ie(家)」(演出:中馬芳子)のスタッフで来盛なさったことがあるとか、不思議なご縁だった。

スノーメールの今年の会場は、丸の内のオアゾになる。会場が変わるので、造作などの変更が求められる部分もある。このところ、世の中、おもしろい作品がリリースされていて、内心焦燥感があったのだが、このスノーメールを再び良いものにすることで、自分の答えとしたいと思う。

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コメント (2)

kapo:

めっちゃ素敵なイベントです。それ。
行きたかった。毛利さんファンな私。マニアック?だって、誕生日一緒なんだもん。

「バロック音楽の夕べ」ってコンサート明日18時半よりやります。良かったら、いらして下さい。って遠いよね。。。
チェンバロが勝山で聞けるってすげ~。

かぽ

アラカワケンスケ:

毛利衛ファンとは、マニアックです。盛岡にも、確かいらしたことがあって、そのときは、駆けつけた覚えがあります。自分も、NASA、NASADA(JAXA)ファンかもしれません。単純に、宇宙物大好きです。

コンサートは、盛況だったでしょうか?勝山でチェンバロ!素敵だなぁ。実は、先日のコンサートで初めてチェンバロの実機を見ました。原理は簡単なのですが、ピアノよりも優雅な楽器ですね。

それにしても、勝山、恐るべし。

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