デジコンキューブ:データ放送技術で番組やCMを制作 山形-IT:MSN毎日インタラクティブ
県内すべての放送局で6月から始まる地上デジタル放送を前に、「データ放送」技術で番組の一部やCMなどを制作する株式会社「デジコンキューブ」の設立総会が23日、山形市内で開かれた。同社は、03年に県などが産学官で設立した「県デジタルコンテンツ利用促進協議会(YDCC)」が所有する県内の自然、文化、産業などの映像3000タイトルを活用する。視聴者参加型のデータ放送、CMなどのコンテンツを制作し、県内外の地方民放局に販売する。YDCCの技術基盤研究は、99年に旧郵政省の外郭団体が30億円の予算で山形市に設立した「山形映像アーカイブリサーチセンター」が基になった。
地デジって、実は地方においては大問題である。視聴者不在のところで、地方局、自治体、総務省が駆け引きを行っている領域だ。特にも、地方では制作力が低い地方局の存亡の危機ともいわれている。
そういう中で、地デジなどのデジタル放送に特化した制作会社の設立は、今後の地方における映像コンテンツ産業の行方を占うものになるかもしれない。