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[ND]「盛岡にLRTを走らせ隊」発足

流れる雲を友に : 斎藤純: 盛岡にLRTを走らせたいによると、「盛岡にLRTを走らせ隊」が正式発足したらしい。

LRTを平たく言うと、いわゆる路面電車みたいな感じ。こういった交通網を充実化し、自家用車の使用率を下げ、渋滞緩和・環境負荷削減を狙おうというものである。


これまでの勉強会の成果を踏まえ、山田線の活用という具体案を出している。IGRが青山、巣子に新駅を設置し、乗客を増やしている実績を見れば、山田線の下米内〓盛岡間に新駅を設置することのメリットも当然予想できる。さらに自転車の持ち込みも可能になれば、利用者にとって便利だ。

こういった新しい交通機関の設置において重要なのは、「系」のデザインではないだろうか。ここ数年のところで、盛岡のバスシステムが改善はされたが、「系」のデザインではなかったように感じる。バス、鉄道といった単一の交通手段のデザインではなく、それらを組み合わせた場合のデザインが求められる。であるからして、交通「系」のデザインが求められている。電車の中に、駅まで乗ってきた自転車を乗り入れ、目的地の駅から自転車で動く。これもまた、「系」である。

北国の場合、夏と冬では交通機関の条件が大きく変わる。夏は円滑に運行しているバスも、冬の積雪時には渋滞に巻き込まれ大幅な遅延が発生する。その場合、融雪機能を持った路線を持つLRTなどが効力を発揮する可能性がある。また、これらの系の中において、とてもスモールな存在である自転車。これも、夏と冬での利用は変わってくる。積雪時には、乗りこなすはかなり大変。季節(気象条件)といったキーワードを持ってくるだけで、難解なデザインワークになることは必須である。

しかしながら、その難解なデザインワークに取り組むことが、地方に残された生きる道であるとともに、人類に残された道でもある。

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