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2006.04.25

[ND]東京自転車グリーンマップ

nextdesign:blog: 東京自転車グリーンマップ

が、アースデイの4/22に公開。多摩美の堀内正弘さんが中心になって手がけけたもの。グリーンマップとしてGoogle Maps APIを使ったサイトは初ではないか。グリーンマップは、多様なアイコン体系がありながらも、このようにテーマ別のマップをつくれるというのも奥深い特徴の一つといえる。

東京自転車グリーンマップ


地元で、自転車マッププロジェクトに誘われているので、気になって拝見してみた。GoogleMapsとグリーンマップを組み合わせているという点で面白い。

盛岡の関係者によると、自転車マップなどの場合、ルートというのが重要らしく、緯度経度情報の連続性をどう表現するか、これが難しいようだ。GoogleMapsの基本的なAPIでも実現可能であると思うのだが、何らかの方法で線や面の表現にも挑戦してもらいたいところ。自分自身も、現在、こういった表現に関してスタディ中。

もうひとつ気になったのが、グリーンマップというアイコンの統一フォーマットを踏襲し、共通語として利用することにより、利用者に対する教育コストを下げることができるというのも、重要なことかもしれない。アイコンを一から作ろうとすると、意味がわからないものが生まれて、アイコンを使っているのに、さらに意味不明なことになることもしばしばあるので、そういった意味でも既存の物を利用し組み合わせることで、伝達性を上げ、デザイン工数の削減にもつなげることもできるかもしれない。

[ND]「盛岡にLRTを走らせ隊」発足

流れる雲を友に : 斎藤純: 盛岡にLRTを走らせたいによると、「盛岡にLRTを走らせ隊」が正式発足したらしい。

LRTを平たく言うと、いわゆる路面電車みたいな感じ。こういった交通網を充実化し、自家用車の使用率を下げ、渋滞緩和・環境負荷削減を狙おうというものである。


これまでの勉強会の成果を踏まえ、山田線の活用という具体案を出している。IGRが青山、巣子に新駅を設置し、乗客を増やしている実績を見れば、山田線の下米内〓盛岡間に新駅を設置することのメリットも当然予想できる。さらに自転車の持ち込みも可能になれば、利用者にとって便利だ。

こういった新しい交通機関の設置において重要なのは、「系」のデザインではないだろうか。ここ数年のところで、盛岡のバスシステムが改善はされたが、「系」のデザインではなかったように感じる。バス、鉄道といった単一の交通手段のデザインではなく、それらを組み合わせた場合のデザインが求められる。であるからして、交通「系」のデザインが求められている。電車の中に、駅まで乗ってきた自転車を乗り入れ、目的地の駅から自転車で動く。これもまた、「系」である。

北国の場合、夏と冬では交通機関の条件が大きく変わる。夏は円滑に運行しているバスも、冬の積雪時には渋滞に巻き込まれ大幅な遅延が発生する。その場合、融雪機能を持った路線を持つLRTなどが効力を発揮する可能性がある。また、これらの系の中において、とてもスモールな存在である自転車。これも、夏と冬での利用は変わってくる。積雪時には、乗りこなすはかなり大変。季節(気象条件)といったキーワードを持ってくるだけで、難解なデザインワークになることは必須である。

しかしながら、その難解なデザインワークに取り組むことが、地方に残された生きる道であるとともに、人類に残された道でもある。

[ND]インターネットが返る地方のクリエイティブワーク

盛岡市在住の斎藤純さんが、日経のデジタルARENAにコラムを寄せている。

ネットによって可能になった田舎での作家生活 / デジタルARENA 前編後編


地方でもインターネットで、こんなことができますよ、素晴らしい!というこれまでの体験談とは違い、そこに存在する問題点なども、判りやすく指摘なさっている。ぜひ、ご一読を。

自分もいずれは…と思う人間なので、こういった文章は興味深い。