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経済格差よりも

経済格差も、問題であるが、実はそれよりも深刻な格差問題が進行しているのではないか?と思う。それは、平たく言うとデジタルデバイド。深く言えば、情報編集格差、となるのだろうか。

これは、国内の問題ではなく、世界規模で進んでいる問題なのかもしれない。新しい価値観の元、情報をハンドリングできているか?その能力を持ちえているか。情報を一方的に摂取しているだけで、それらの情報を編集し、文脈をつけ、それを発信できているか?この差が、格差なのだと思う。この格差に、自分は大いなる危機を感じる。なぜならば、その格差が、上で書いた、経済格差を生むからである。

PCのメールを使えなくても、ケータイで済むから大丈夫。そんな表層的な問題ではない。圧倒的な広がりを持つ、インターネットという神経網に接続された巨大なストレージとアーカイブ。これに、いかにアクセスし、そこに蓄積され、そして常に変化する情報群をハンドリングし、リンクし、コンテキストを見出していくかという能力が求められている。基本は、本を読み、その情報を整理することではあるが、ここ数年、そしてこれから数年、もっと大きな情報における変化が深い層で、それは深海層のようにゆっくりと、そしてダイナミックに起きていく。

気付いたときには、本当に取り返しのつかない格差が生まれているのではないだろうか。

情報の捉え方の変化ではない。「構造」の変化である。ヒエラルキー的なIndexという構造が、別の様態に変化していく。

同時に、「情報」というある程度整理されたものを扱うことがすべてではない。人工的な符号化されていないさまざまな情報をセンシティブに感じ、処理できる感性と能力。これも、同時に求めれている。

この二つの能力をどういった神経網において、構築し、連携させていくか。間違いなく、それはひとつの流れに落ち着く問題ではあると思うのだが。


ひとつ、面白い話を聞いた。Googleのシステムを構築した男は、脳神経外科の医師でもあった。

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