Powered by
Movable Type

2006.02.06

コラボレ

collabore

一安心。

昔、あるテレビ番組で、この会社が取り上げられていたときに、ここの社長の生き方に魅せられて、思えば何かしらの影響を受けていると思う。といって、何か明確に印象付けられているわけではなく、その存在に、在りように印象付けられているような気がする。そのころ、WEBサイトが無かったので、どうしているのかわからなかったのだが、ふと検索をかけるとサイトを発見。なんでも、藤沢に工場を構えているとか。なんだか、一安心。

考えてみると、PCに30万かけるよりは、家具に30万かけたいなと思うのは、何かの心境の変化だろうか。

はて、自分が作るものは、果たして「日常」になっているのだろうか。そう自問自答を繰り返す。

新しい日常を迎えるにあたって。

東京は寒い

雪の京都から帰ってきたというのに、東京も寒い。いやはや。京都は寒くても、あぁ、冬の京都…と思えるのだが、寒い東京は納得が出来ない。折角、南に住んでいるというのに。

今日は、考え事が進まない。ボヤッと姿が見えるのだが、すっきりと見えてこない。探りは続く。


京都の話。

P1080024.JPG

あぁ、どこかで見たことがある風景。そのように思わせる風景である。この写真は、京都の四条あたりから鴨川を北に望んだ写真。どことなく、盛岡の中津川沿いの風景に似ている。着いた日の夜、京都駅から東山まで急いでいたので、タクシーで向かった。鴨川沿いを北上したのだが、やはり川沿いに雰囲気のあるお店が立ち並ぶ。恐らく、相方がいたら車窓からの風景に釘付けであろうと思いつつ、良い街であるかというのは、川沿いの風景とか情緒が物語ると、感じる。盛岡も、中津川、北上川沿いの景観は何しても守らなければならないと、改めて感じさせられる。

よく修学旅行で、北の人間は京都に行くのだが、ただ京都に行って、向こうの古い寺を見て、八つ橋を食べてではなくて、京都など日本有数の文化都市と地元の町を比較し、何が良くて、何を変えていかなければならないのかを考えるということも、ひとつの教育ではないだろうか。大体、訪れる街のことを調べて終わりである。それでは、深い探訪につながらないと思うのである。


P1080016.JPG

祇園にも行った。静かな東山と打って変わって、このあたりは季節外れとはいえ、多くの観光客でにぎやかだ。そのにぎやかさを吸収するように、祇園の町並みは整然と構えている。建物の構造だろうか、どこかウェルカムではあるが、奥深さがある。そう感じさせる。この何層かに及ぶ、インタフェースの構造。印象的であった。


P1070998.JPG

話は前後するが、宿から近い、昼に銀閣寺に向かった。銀閣寺の屋根には、まだ雪が残り、庭園にも残っていて、コケの緑とのコントラストが美しい。いたるところに、小宇宙のような、箱庭のような景が連なり、正直なところ銀閣寺よりも庭に目を奪われた。その後、哲学の道を歩いて南下する。この道沿いは、静かで良かった。工芸屋などの、いわゆる観光然としていないお店もあり、とても良い。とはいえ、一人で歩いたのはミスだなと思いつつ、これは相方とゆっくり来なければと思う。

惹かれて入った工芸屋で置物を買う。白と黒のバランス。そんな感じの置物。

お昼を抜いて、帰りの新幹線で鯖寿司を食べ、爆睡。

竹村ゼミの学生と話しているときに、文化財は必要なのか?という話になった。いろいろ話をする中で、文化財はブックマークではないかと個人的には思った。様々な人々の経験蓄積される街において、それを立ち上らせる「きっかけ」となる装置が、文化財ではないだろうか。だから、しおり、ブックマークではないかと。

僕らの街には、そのブックマークがいくつかあるだろうか。ブックマークの多さ、深さが、その街の経験知識、文化の量を計るものさしかもしれない。


さて、京都で見つけた、おもしろいもの。

P1070810.JPG

泊まった町屋の外に、こんな賞状がかけられていた。なんだろうと近づいてみると、町内全体でもらった表彰状らしい。それをこんなところに掛けておくとは、なんとも楽しい。