わらばんのキャラクタデザインを担当している育貴が東京に来ていて、ちょろっと会う。いろいろ話しをしたのだが、地理を越えた者同士が仕事をするためのノウハウを東北の人間は身につけなければならないという話しをした。
インターネットを使っての仕事をするときの典型的な手法というとメールであるが、世の中はもうメッセンジャーに移行しているし、今後は、iChatなどのビデオチャットが一般的になってくるだろう。一般企業でも、IP Phoneがかなり普及していると聞く。
ただし、クリエイティブな現場では、もっと良い形での情報共有、アイディアの共有をしていかないといけない。オフラインに迫る、またはオンラインだからできるようなことを!
自分がよくやるのが、手書きのスケッチをスキャナで読み込んでJPEGファイルで見せ合うことだ。わざわざ、グラフィックソフトを使うよりも早くできるし、いろいろコメントも書きやすい。今は、スキャナが手元にないので、デジカメのマクロ機能を使って撮ってやりとりしている。
しかし、現状は厳しい。このやりとりの時に、メールに何MBものデータを添付して送ってくる人もいる。グラフィックデータになると、数十MBになることは多いので、FTPでどっかにアップしてくれませんか?という話しになるのだが、FTP?となる。そこから説明をしなくちゃいけない。はっきり言おう、そういう人は足手まといである。そういうことを教えてプロジェクトに参加してもうだけのクリエイティブな価値を持っている人ならば、そこに教育コストをかける気になるが、海のものか山のものかわからない人に、そういう基本的なITスキルを教える教育コストをかけられないの現状だ。現場って、それぐらい厳しいわけだし。
FTPというのは、すでに枯れた技術で、もっとインテリジェントなコンテンツ管理システムなどを使っていかなくちゃいけないのだが、意外とそういうレベルのクリエイタがいたりする。
東北には、たくさんのアドバンテージがある。しかし、そのアドバンテージを活かす術を知らなくちゃいけない。自分が盛岡・岩手に戻るまでに、そういうノウハウや方法論を実践的に築いていかなくてはいけないなと、改めて考えた。