ショービジネス。クラブで騒ぎながら思ったんだが、クラブパーティをきちんとビジネスとして企画できる人は、盛岡などの地方都市の場合、その都市には何人ぐらいいるのだろうか?ビジネスととしてと言うのは、主な仕事がDJではないが企画制作・マスコミ・イベント制作会社の事業としてその企画に関わっている人は何人いるのだろうか?ということである。もちろん、生業は別だがDJを熱くやっている人たちが企画している場合が多いと思うのだが、それが生業に直接つながっているわけではないと思うので、ここでは除外して考えてみる。
そんな頭でっかちな堅いことを考えるのかと思われるのかもしれないが、地方におけるショービジネスの甘さがあるのではないかと改めて問題提起してみる。
果たして、クラブパーティがショービズなのか?という問題もあるが、でも、やはりあれはDJが行うショーであると思うので、やはりショービズだと思う。
そのパーティが良かったので、こういったパーティを自分が30歳過ぎてから、きちんと企画できる力を持てるかなぁと考えつつ、恐らくその年の自分が企画するとなると、それは遊びじゃなくて仕事になるだろうから、それはペイできるものなのか?って考えた。
学生が「勉強」でノーギャラでそういったイベントに関わるのは良いことだと思うのだが、それをいつまでも続けるわけにはいかない。いや、そういうアマチュアだけがやっていると、市場的には広がっていかないし、市場が広がらないとつまりは、レベルも上がらない。コンテンツ制作関係の人間が、こういったクラブパーティを事業の一環として作っていけるかが、実は結構大事なのではないかと考えたりする。では、どういう会社が関われるかというと、テレビ・ラジオ局とか、出版社、広告代理店、制作会社、その他のデザイン事務所となってくると思われる。数年前まで、いろいろそういう動きも盛岡ではあったが、最近はあまり見かけない。あまり、おいしい仕事ではなかったのだろうか。
このことは、クラブパーティだけに言えることではなくて、インディーズ映画もそうだと思うし、他の地方におけるエンターテイメント、すべてに言えることなのだと思う。それが、趣味なのかそうではないのか、その線引きは難しいが、でもそれに体当たりするプロがいなければ、地方におけるエンターテイメント、コンテンツ産業というのは変わらないと思う。
何でこんなことを言うかというと、自分が非常にこういった問題に敏感というのがある。地方におけるコンテンツ制作能力ってやつです。
正直言って、僕の周りの一般的な職業に就いている友人達と話して、岩手のローカルコンテンツに対しての評価は低いです。満足していないんですね。これは、テレビもラジオ(でも、ラジオは意外とウケが良いかも)も、雑誌にも同じくです。ローカルは悲しくなるから見ないなんて言う人まで。それじゃぁ、まずいと思う。国策ならぬ、県策、市策にしてでも、この問題は変えていかないとまずいと思う。特にも、受け手の一般人と現場の制作者との乖離が著しい。まぁ、だいたいみんな予算のせいにするんだけどね。それって、自分は安い人間ですと認めているのか…。予算がなくたって、少なくともそこにその人がいるわけで、その人がどれぐらいのパフォーマンスをできるかが重要なわけだと思うのです。もし、それが認められれば、それなりの反応が世からあるのだろうし。
知ってます?岩手県民って、日本で一番お国自慢をしない人たちらしいです。こういうところに、実は、上で挙げた問題の一端が出ているような気がします。戸ノ岡のときにも言ったけども、自分の土地に誇りを持てないことは、悲しいことなのです。