岩大で、朝5時まで打ち合わせのアラカワです。
高校放送映像展(HSBF)、成功の内に終わることができました。
いろんなことを僕らに投げかけてくれるイベントだったと思いますし、
高校生のみんながキラキラ光りながら、
イベントの運営をしている姿は良かったですね。
僕も、光たーい!
たくさんの作品が上映されたのですが
その中で、僕がセレクトすると、こんな感じになると思います。
ドラマ部門は「想いで日和」(盛岡三高、十文字香菜子監督)、
ドキュメンタリ部門は「objection」(東灘高校、県外からの参加)ですね。
これは、ゲストトークでも述べたのですが。
「想いで日和」は、不覚にも涙腺が潤んでしまいました。
すごくプリミティブな心が描かれている作品だったと思います。
同時に、もしかしたら本人は気づいていないかもしれないけれど、
僕らにとっての居場所というのを考えさせる作品だったと思う。
これは、実は、僕が今、テーマにしていることの一つで、
地方都市のあり方とそこにすむ人の関係についてです。
技術的に、演出的に、まだまだ発展途上の作品だと思うけど、
すごく良い作品だったと思います。
「objection」は、
ある生徒会長がとった学校批判の波紋を取り上げた作品です。
学校側から睨まれた発言をした現場、
3年間の様々な思いがこめられた卒業式でのパイプいすを投げるシーンなど、
多くのリアリティーがある映像が収められ、
各当事者へのインタビューで構成された社会派作品です。
映像の重さというのを改めて感じさせれた作品でした。
僕らが、天安門事件で戦車にひかれる男性の映像を見ても、
その悲惨さを知るだけなのですが、
僕は、この作品の映像から、高校時代のころの熱き思いが、
沸々とよみがえってきました。とても、重い映像、力のある映像だったと思います。
さて、ここからは、今回のイベントに対しての注文、
これからのHSBFのあり方について。
今回、僕が感動した作品は、いずれも県予選落ちの作品たちです。
なぜ?と思われる方もいると思います。
アラカワの基準がおかしいのか、それともレベルの低い作品が
集まったのかと思われるかもしれません。
しかしながら、会場でも上の2作品はとても好評でしたし、
全国大会でも入賞した作品が、
数多く上映されました。
HSBFという生徒自身が自律して運営できるイベントでは、
いろんな形の作品を上映して欲しい。
少なくとも、
高校生自身も
放送の大会であまり評価されなかった上の2作品のような作品に
心を動かされたんじゃないかなと思う。
加えて、今回は、ビデオクリップ的な作品が皆無だった。
僕が知る限りでは、良い作品がいっぱいあったはずだ。
それこそ、放送の大会ではあまり受け入れられないような作品ならば、
こういう場でどんどん流して行くべきだと思う。
後は、もっとお客さんを増やしたいねと言うところがある。
客層に幅を持たせたいというか。
やっぱり、高校生とその関係者だけの集まりから、
脱皮して欲しい。
そうすることによって、
作る側の視点が変わってくると思う。
それによって、作品の質も変わってくるのではないかと思う。
でも、最後に言えるのが、
このイベントの立ち上げの意義である。
僕の高校時代には、他校との交流は皆無だった。
年2回ほどある県大会で、
姿を見るだけで、あまり会話もしたことないし、
語るとか、一緒に何かをやるなどと言うことはなかった。
実際、一緒にゲストトークを行った八木さんとは、
本当、先日、初対面に近かったわけだし。
そういう意味でも、県内の高校の横の関係が、
生徒レベルで起きて、こういう形で実を結ぶというのは、
素晴らしいことだと思う。
今後も、いい形で横の交流が進んでくれることを強く望む。
とか言いつつ、
僕は朝まで、岩渕と12/1の打ち合わせを岩大で。
次は、先輩たちの番よということで、
モリオカインディーズムービーフェスティバル、がんばりまっせ!