昨日より発熱。久々に唸って、布団に入っていました。
Kaliumのメッセージボードで今、遠恋についての
話題が交わされている。
僕も経験者なので、
いろいろ書き込みしているんだけど、
遠恋って、一昔前ほど珍しいものではなくなってきたと思う。
イングランドでは、今、地方の老舗デパートが潰れてしまっているらしい。
加えて、地方のデパートまたはお店の雰囲気や陳列されている商品が、
画一的になっているらしい。
これは、別に、個々の都市の個性が無くなっているわけではなく、
人の流動が激しくなり、それに伴って、
どこにいても同じようなものを手に入れたいというニーズが
そうさせているらしいのだ。
上の話と直接関係はないが、
企業もグローバル化してきて、
どこに転勤させられるかもわからない時代。
女性だって、仕事に生きたいというのが本音という時代。
そうなってくると、仕事の関係で仕方なく離ればなれになってしまう
恋人が増えてきても当然なのかもしれない。
それこそ、一昔前だと、ドラマとかで、
海外に赴任することになった彼氏が、彼女に、
俺に付いてきてくれ、なんて言うセリフをはくわけなのだけど、
今は、それは通じるのだろうか。
でも、逆に、彼女と離れたくないという理由で
転勤の辞令を蹴って、会社を辞めるという方もいるそうだ。
世の中、本当に多様化。
ある大学の先生が研究しているプロジェクトの作品で、
離れている場所に置いてあるローラーのような物を通して、
コミュニケーションをとるというものがある。
片方がコロコロと動かすとそれに合わせて、
反対側のローラーも動く。いわゆるフィードバック機能が付いている。
見る人によっては、そんなものという感じらしいのだが、
その先生によると、人のぬくもりを伝えるデバイスらしい。
このデバイスでお互いのぬくもりを伝えながら、
国際電話でもしたら良いのだろう。
技術云々ではなく、その技術がどんな刺激や感動をもたらすか、
それを思い浮かべる技術には先見の明があり、同時に温かみがある。
ブロードバンドとか言って、騒いでいるけど、
一体その中に何を流そうか、いまだ明確な答えが出ていない。
いっそ、インパクなんかやめて、
日本のネットワーク技術者がみんなで、
遠恋中の恋人、単身赴任を強いられている夫婦、家族のための
コミュニケーション方法を考えた方が、
光ファイバーだって嬉しいのではないだろうか。
少なくとも、十数年前の21世紀は、
そんな21世紀だったはずだ。