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2003年11月27日
VJと素材
VJは、自分のオリジナル素材でプレイするのが当たり前だ。
というのが、実を言うと自分と仲がいい映像野郎連中の暗黙の了解というか、「当然」だった。
でも、世の中は結構違うんだなと最近思ってきた。VJソフトたちは、同梱する素材の豊富さを謳っているし、素材だけでプレイしているVJが多いらしい。VJ素材だけも売られているし。
VJを語る上で対比することができるDJは、レコードをかけることを基本としている。たまに、オリジナルのトラックをかける人もいるが、基本的には他人が作ったレコードを選曲し、掛け合わせて行く所にオリジナリティーがある。DiskをMix(Jocky)するひとがDJなのだ。
じゃぁ、VJは。確かに、Visualを掛け合わせると考えるならば、別に素材はオリジナルでも、既存でも関係無いのかなと思ったりする。でも、個人的には、オリジナルで、自分だけの映像による唯一無二のプレイをしたいなと思う。
前に、ピクトアップにVJのインタビューが出ていて、素材を使ってVJをする人とオリジナルの素材を使ってVJをする人を分ける必要があると語るユニットがいた。確かに。彼等は、後者をヴィジュアルプレイヤーと呼んだ方が良いのではないかと提唱していた。ヴィジュアルを演奏する人。
自分は、VJをすることを映像を奏でることだと思っている。
Playing the Visual.
あぁ、混沌として来るなぁ。素材が既存のものなのか、オリジナルなのか。んー、でも、一つ強く言えることがある。そのスクリーンには、あなたの世界が投影されているのですが、オリジナリティがそこにあるのですが。
結局、そう言うことなのかな。
※ちなみに、VJソフトをインストールして最初にすることは、付いてきた素材を消すことから。または、最初インストールと言うのが自分の常である。
投稿者 araken : 2003年11月27日 00:29
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コメント
そーなんですよね。
VJのクリエイターな部分を何人の人が見ているかというと、難しいところで、恐らく、4秒のムービーにどれだけの
時間がかかっているかなんてお客の中で誰も分からないと思います。
しかし、いいDJにめぐり合えて、いい音の中で踊りながらプレイしているとそんなことどうでも良くなるんですよね。
客と同じくして楽しむことが、いい映像を流すポイントだと僕は思います。
これからも、楽しいパーティーに沢山出会えるといいですね。お互い、頑張りたいものですね。
投稿者 MITSUHARU : 2003年12月11日 01:37
VJの基本は、客を盛り上げることにあると思います。これは、大前提だと思います。
その中で、映像クリエイター(作家)がVJするのならば、自分達の独自の世界を展開するぐらいじゃないと、「個性」が無いのではないかと思うんです。これには、また別な意見があって、客をいかに盛り上げる所にそのVJの腕があるわけで、それがそのVJの個性=評価されるべきものという考え方もあるかもしれません。
どちらかというと、映像をつくる者が行うVJというのが、自分のスタイルだと思っています。いろんなVJのスタイルがあると思いますから。
投稿者 アラカワケンスケ : 2003年12月10日 23:37
基本的にVJというのは「見せ方」が全てだとおもいます。
素材集であれ、オリジナルであれ、大切なのはオーディエンスが流れる映像と音にシンクロして「上がる」ことだと思っています。
勿論、その「上がる」瞬間にオリジナルの映像が流れていたら・・・「エクスタシー。」
そんな僕は、全てオリジナルでプレイしているのですが・・・。
投稿者 MITSUHARU : 2003年12月10日 13:11
実は、現在進めているプロジェクトの中で照明という要素も、おそらくクラブ演出の中で重要であり、それをいかにVJがコントロールする映像とシンクさせて行くかと言うことも考えられています。
やはり、重要なのはシンクなのだと思います。
投稿者 アラカワケンスケ : 2003年12月05日 02:56
興味深く拝見しました。
映像について。
映像を扱うひとは、きっと『カメラで撮る』というかたちから入ったとおもわれるので、アラカワ氏のように考えるのが自然に感じます。
個人的には、VJの存在は疑問です。
VJが流す「素材」と、DJの「素材」が、お互い意思疎通もしなかったら。
音の、深層世界に沈んでゆきたいシリアルダンサーにとっては、ノイズにもなりうる光なのは事実です。
しかしながら。
映像作家が表現方法のひとつとしてコンセプト、物語があり、音と映像がシンクロしていくことは素晴らしくエキサイティングなことであります。
そこにVJとしての未来を感じます。
投稿者 NK : 2003年12月03日 01:52