僕はサジを投げない
展示の準備が大詰めで、いろんな問題点が浮き彫りになってくる。朝方、作品の根幹を揺るがすような規制が張られることになり、夜に直談判。ご理解を得て、元々の展示形式に落ち着くことができた。
自分の強さは何か。それは、あきらめないで自分の作品を最後まで構築していくことなのだと、朝方の連絡を聞いて、うなだれた昼間に思った。そこから、自分を立て直し、僕らが作り上げている作品を殺してはならないと奮起した。
周りには、いるものだ。感情的になって投げ出す者、プロジェクトを抜けていく者、明らかにクオリティを落としていく者。自分は、去る者は追わない。しかしながら、自分はなんと言われようとも、最後まで粘る。
結果がすべてとは言わないが、結果しか残らないのが、ものづくりだ。
だから、僕はサジを投げない。