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2007.08.12

烈伝

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朝起きて、散歩に出かけた。広がる田んぼに、高い空にそびえ立つ高圧電線、遠くに見える山々。そういう中にいると、自分がつくっているものの小ささと、そこから広がる世界の大きさに対峙できて、いろいろと思わさせられる。


午睡の後、バスに乗って街中へ。

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ちょうど、夕焼けに染まる岩手山が見えたので、旭橋を過ぎてからバスを急遽降りる。そして、なぜか「石川くんツアー」に。

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「啄木新婚の家」というのが残っているのだが、別に、ここは石川くんが節子ちゃんとラブラブな新婚生活を過ごしたところではない。だって、石川くん、すごいんだ。

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案内板によると、東京でデビュー作「あこがれ」を発表後、帰郷の途中で金策のために仙台に立ち寄るのだが、ここからがいけないお人。挙式を心待ちにしている節子を盛岡に待たせて、仙台の同郷の友人たちと10日間も遊んじゃったんだから、すごい!どんなお遊びをしたか、聞けないけど。

結婚式の予定は5/30だったのに、石川くんが帰ったのは、6/4!思うに、石川くんは放置プレイの癖があったのかしら。もう花嫁を焦らすなんて、ヘンターイ。いえ、「石川くん」でした。

ちなみに、結婚式なのに啄木が姿を現さない花嫁を哀れんで、級友が花婿がいないという奇妙な宴を開いたのがこの家だとか。ちなみに、二人は3週間ほどは、この家に住んでいるそうで、いくつか名作がここで生まれている。

自分が、石川くんの(上田通り的)偉大さに感服しているときでも、二組ぐらい若い観光客が訪れていた。


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この家のご近所で、看板タイポマニアには、たまらない一件を発見。すでに、お店を閉めているようですが、「かたびら薬店」さんのタイポは、良い味を出している。

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きっと何かの看板だったを灯していただろう蛍光灯が残っている。家の照明に使われるような円形の蛍光灯が看板に使われているのが新鮮だった。


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桜山神社は、七夕なんだか、ねぶたなのか、わからない雰囲気のお盆モード。


と、散歩を綴ってみました。イワテライフ日記には、正攻法では負けそうだから、石川くんの烈伝、いえいえい、盛岡の古いグラフィックやデザインを追うのが良いかもしれない。と言っても、普段そんなフィードワークができないのが残念。