夏期休業のお知らせ
夏期の長期休業の日程が決まったのでお知らせを。8/11~8/19。
どこかへ籠もります。
既に、夏休みの自由工作テーマは、決め込んでおります。
夏期の長期休業の日程が決まったのでお知らせを。8/11~8/19。
どこかへ籠もります。
既に、夏休みの自由工作テーマは、決め込んでおります。
「てくり」が、表参道のABCで平積みになっていました。ご近所の方は、ぜひ。今回のてくりは、立原道造の「盛岡ノート」特集。個人的におもしろかったのが、渡辺さんの記事に書かれていた立原道造は建築科出身だったというお話。当時のモダニズムとは一線を画した考えを持っていたとかで、自邸は今で言うエコハウス的なものを考えていたとか。おもしろい。そういう視点から、再読するとまた違う盛岡ノートが見えてくるかも。
夏休みは、盛岡をフィールドワークだな。
先日の黒川さんさを見ながら、こういった芸能がきちんと継承されていることの素晴らしさを改めて感じた。さて、自分の立場では何ができるのだろうか、と自分に投げかけてみた。
地球大学に、オークビレッジの稲本さんがゲストでいらした。稲本さんは物理学者だったのだが、植物の可能性に地球の持続的な未来を感じ、木を育てるところから手がける伝統的な大工仕事に通じた木工大工集団を立ち上げた方だ。ELPのオフィスにある木のテーブルも稲本さんのところでお作りになったものだ。何でも木で作れるんですと自負していた。例えば、ビアグラス、レコードのカートリッジ。やれば、ケータイのボディだって作れますと仰っていた。日本が誇る木工が、ここまで進化しているのか。そう感じたときに、これを本当に日常に取り入れていかなければならないと思った。
盛岡・岩手にも様々な伝統工芸があるが、これを俯瞰的にまとめたアーカイブって見たことがない。ものづくりに携わる人間として、伝統工芸から近代のデザインまでをきちんとアーカイブし、未来への写像をそこから得る作業をしなければならないと思う。北のデザインと唱えるならば、これは最低限、抑えるべきことなのだろう。過去からの流れの中に、自分たちがいて、自分たちの今の状況に応じたデザインを考えていく必要があるし、そこで生み出されたものが、どう過去と未来への流れの一点になっているかを把握しなければならない。
これは、まちづくりに関しても言えることかもしれない。大体、変な建物が建つときは、それまでの歴史的な流れを無視して流れをつくったときである。コンテキストが断絶すると、変なものが生まれる。それが、斬新であればいいが、大体浅はかな考えの基に生まれたものというのは、奇をてらっているだけで、斬新ではない。
ニュートン曰く、「もし私が他の人よりも遠くを見ているとしたら、それは巨人の肩の上に立っているからだ」。個人的にも、最近、この巨人の肩を知ることに、多くの時間を費やしている。と言っても、まだまだ何も足りていないのだが。
10代の人たちに、地域を教えるときに、地域の巨人をきちんと伝えることが大切ではないだろうか。そして、伝えるべき人が、きちんと地域の巨人を知っていることが大切である。
そういう意味で、盛岡の伝統工芸やデザインのアーカイブをまとめていくことは大切なのかもしれない。もう一つ言えることは、局所的にアーカイブしてもおもしろくはない。ここに、北というエリアの視野を持って、江戸時代以前からの貿易と工芸の関わりなどを含めて、デザインの行き来も考慮する必要がある。となると、造船技術の話になり、はたまたここから造船と建築の関連性などの話なり、めぐるめく、ものづくりの歴史の話になるわけだ。
しかし、あれだな、自分がこういうことを言い始めるとは、おもしろい。自分たちの世代を鍛えるためのワークショップと10代のデザインを目指す人たちのためのワークショップ。何か実現できないかと思い始めた。ワークショップといっても、それはイベントである必要はなく、日々の諸行がワークショップであれば良いことなのだが。