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2007.07.01

青山二郎

美なんていうのは、狐つきみたいなものだ。
空中をふわふわ浮いている夢にすぎない。
ただ、美しいものがあるだけだ。

先日、世田谷美術館で催されている「青山二郎の眼」展を見てきた。青山二郎なんて知らなく、ただ、骨董品の美しさに誘われて行ってきた。

優れた画家が、美を描いた事はない。
優れた詩人が、美を歌つたことはない。
それは描くものではなく、
歌ひ得るものではない。
美とは、それを観た者の発見である。
創作である。

美と向き合うということへの姿勢。それを見せつけられたような気がする。