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2007.06.27

本当のタイムリミット

「このまま行くと、アラカワ君がこうやってクリエイティブなことをできるのも、あと2,3年かもしれない。」と、ガーンと衝撃を受ける一言を竹村先生が投げかける。彼は、とても地球環境や世界の状況に危機感を抱いている。温暖化で環境が変化していくことによる自然変動だけではなく、その自然変動が生み出す紛争などの世界情勢の不安定化が懸念されるからだ。

このことは、何も人に危機感をあおるための話ではない。デザイナとして、この2,3年、こういった問題に真摯に取り組むと言うことが、文明への貢献なのだという話なのである。

デザイナやアーティストが、平和憲法(つまり9条)についてもっと発信すべきだと言うことでPeace9運動が起きているが、なぜ、平和憲法にデザイナやアーティストなのか?それは、平和だから創作活動ができる。戦争になったら、自由な創作活動なんてできない。そういう根本的な問題に対する危機感から生まれている運動だったりする。

江戸時代、日本は徳川幕府の下、天下太平の時代を過ごし、そして独自の文化を育みアートは百花繚乱となった。

地球環境も、近いことが言えるのではないだろうか。安定した環境において、平和な生活をできるから、デザインなどのクリエイティブなこともできるし、それが活かせる生活がある。


デザインができること。そのことを真剣に真摯に考えなければならない。