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2007.05.22

DTS

DTS…。

自宅にあるコンボアンプにiPodを繋げたいと長い間思っていたのだが、アンプにはなぜか外部入力が角形光入力しかなく、iPodはアナログ出力しか持たないため繋げられず我慢し続けたいた。ところが、光出力が付いているdockを見つけたので、「これだ!」だと思って仕様とにらめっこして購入したら、繋げてもスピーカーからはノイズが出るだけ。マニュアルを隅から隅まで読んでみたら、このdockの光出力は、dts形式だとか。光出力に、コーデックの種類があるなんて初めて知った。自分の持っている機材が対応しているのは、リニアPCM。最近の5.1ch対応のアンプなどには、dtsというDVD等で使われるコーデックが乗っているのだとか。途方に暮れてしまった。と言っても、部屋の中でちゃんと音楽を聴きたいので、中古で小型のアンプでも買おうと思う。


音が無いからイヤだとかで、どうも、テレビが流れていることがあるのだが、どうも、テレビの音というのは、自分の脳に合わないことが多い。第一に、家のしつけの問題があって、ながらテレビは悪というしつけを受けていると、嫌悪感を思うことがある。もちろん、ラジオや音楽を聞きながらの勉強は推奨されていたわけではなく、ながらはながらなのですが。不思議なものだ、大人になってから、頭の中に親の声らしきものが流れてくるような感覚があるんだから。

短い期間だったが、テレビの制作現場でお手伝いをしていてわかったのが、テレビの音というのは、なんとも過激で刺激的につくられていると言うこと。如何に単純で、人の興味を引くような音にするかと言うところに修練されているサウンドデザインである。よって、脳みそがそれに引きづられていくと言うことは自然なことである。

そんなことはない、テレビが流れていたって集中できるじゃないかという人もいると思うのだが、これは自分からすると、強い刺激物を強制的にシャットダウンしている状態を長時間に渡って作っているわけで、これは不自然なのだと思う。人間の免疫構造で言うとアレルギー状態なのではないかと思う。

自分の場合、考えるべきことや作業の内容によって、エレクトロニカを中心に曲を変え、または好みのインターネットラジオの音を薄く掛けている。これが、良い活性化を生み出していることが多い。まぁ、これも自分の勝手な言い分なのかもしれないが。


このところ、アンビエントなサウンドスケープを、サウンドデザインを、というような話をすることが多いのだが、結局のところ、日常の音場をどう捉えているかが重要なのだと思う。音の解像度は、脳の解像度につながっているような気がする。人の神経網を拡張するようなサウンドスケープを日常において、どう存在させるか。難問ではある。

と言っても、自分は無印の段ボールスピーカーが好きだったりするのだけども。


今夜は徹夜で考えごと。良いアイディアが着想しない。