白い紙という話と仙人の話
今日の新年会で伺った感慨深い話。白い紙という話と仙人の話。
グラフィックデザインを起こすとき、当然ながら、多くの場合、白い紙に線を入れていく。しかしながら、線を入れると言うことは、そこにある「白い紙」の無垢である美しさ、バランスを壊すということでもある。自分が入れる線が、果たして、その「白い紙」のバランスに勝るものなのか。
ものを極めると言うことには、二通りあり、とことん掘り下げていくか、山を登り詰めのどちらかだと言う。掘り下げる方は、そこに没頭するだけであるが、山を登り詰めると、実は仙人みたいに隣の山に飛び移り回るのだという。つまり、専門分野を横断した活躍を展開すると言うことだ。だが、この山の頂上も渋滞することもあり、誰もが頂上に登り詰められるというわけではない。この話をしてくれた人は、デザインとエンジニアリングの二つの山を合わせた新しい山を自ら作って、その頂上に登りたいと語ってくれた。
自分も、同感。新しい山をつくっている、そう感じている。そして、その山から仙人になると、この新年に思った。