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2006.11.30

白色免除

あ、11月も終わる。展示仕事が終わって一安心。反省すべき点が多い仕事だったので、毎日内蔵に刺激が…。と言うのも終わり、ちょっとだけ安堵。ここからは、下旬の別な展示に向けて邁進。


ホワイトカラー・エグゼンプションの問題は注目すべき事だと思う。現在の法案では、年収400万以上の労働者は、労働時間などが拘束されず、成果評価によって収入が決定されるというものである。つまり、自律性のある有能な人材になりなさいということらしい。しかしながら、この法案は、残業代の免除や経営者に対しての労災の責任を問わないという、まさしく「エグゼンプション」な内容である。

個人的に自分は、自律性とか、成果主義というやり方が合っている人間だと思っている。特にも、クリエイティブな現場というのは、何時間拘束したからできるというものではなくて、トイレで思い付いたアイディアをクラブで踊りながら膨らまして、その後は形にするのみ、とかそんな作り方も出来るわけで、収入というよりは、「ギャラ」という言葉が合う世界でもある。問題は、何時間働いたと言うこととか、僕は毎日勤勉に働いていると言うことよりも、おもろいアイディアがあって、おもろいもんをつくれることが重要なのである。それがナンボの世界であり、それのみが評価の世界だ。

と言っても、経験上、自律性や成果主義に合わない人も、世の中には多くいる。正直言って、そういう人はいる。いわゆる、時間・場所コミット型の働き方が合う人である。こういう人に、今日から自分で計画をして、成果を上げなさいといっても、無理があると思うのだ。これは、えらそうなことを言っているかもしれないが、ディレクタとして、いつも感じていること。だからと言って、そういう働き方をしている人が、有能ではないということではない。それも、やり方の一つであるからだ。

働き方を選択できることも大事なのではないだろうか。何でも、フリーハンドで!と言うわけにはいかない。自分は、こういう働き方だから、この制度を選択したいという権利があるべきだ。

少なくとも、上の横文字の法案が通ったところで、自律性のある判断による拒否権が労働者に認められるのだろうか?と言えば、どうなんでしょう?

そんなことに、すぐに日本社会がなるとは思えないな。


Wii、ほっしぃ。久々に、ゲーム機にそそられる。