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2006.09.19

総理大臣を選べると言うこと

さて、自民党総裁選の話題で持ちきりである。ブロードキャスターの山瀬まみの顔を見なくても、メディアでの露出度NO.1のネタだ。しかしながら、総裁選に僕らは本当に投票できるのか?簡単に言うと、僕らはできない。なぜなら、多くの人は自民党党員ではないからだ(自分は党員ではない)。そこらへん、夜露四苦。

自民党総裁選細則 第四条によって認められた党員と自民党国会議員の投票によって、総裁は選出される。自民党所属の国家議員には、1票を持つことができる。

党員投票は、計300票を基礎票(各県3票、計141票)と配当票(159票を選挙人数に応じて配分 )に分け、それぞれを各都道府県に分配します。
分配された基礎票と配当票の合計が、各都道府県の「持ち票」になります。

というわけで、党員の投票はアメリカの大統領選挙のように、投票人(規定に則った党員。つまり、党費を納めた人)の人数により各県に相対的に割り振られる。ちなみに、各県の投票数はこちらのページから参照できる。東京は12票。岩手は5票となる。

さて、連日メディアを賑わせるこの選挙。参加できる国民は、全体の何人なのだろうか。

公式発表されている統計情報に基づくと、日本の人口を1億2778万人とし、自民党総裁選の選挙人は、約106万人(1,068,665人)とする。この中に、自民党議員は含まれていると考えると、この自民党総裁選に投票権を持っている国民は、日本の「0.84%」なのである。自分で計算して、この数字、驚いた。

ちなみに、この話は、「自民党総裁選」の話であって、日本国の総理大臣の選出とは原則的に異なる。この総裁選を経て、衆議院での指名選挙が行われ、総理大臣が誕生する。ご存じの通り、自民党が第一党のため、総裁選がニアイコールで総理大臣(首相)選挙となっているわけである。

党員でなくても、衆議院・参議院選挙において自民党議員に投票した人は、今回の総裁選挙に間接的に投票していることになるわけだが(だから代議士って言うのさ)、本当のごくわずかの人によって、日本の総理大臣が決まるわけなのだ。

エーと、格差社会。ねぇ。こんなにテレビの時間を割きやがって、0.84%かよ!

こうなると、Going Steadyの「佳代」を聞いて寝るしかない。

何?ギャグを行っている場合じゃなって。アホか、暴動も起こせるエネルギーがない日本に於いて、格差社会も何もないでしょ。と思うぐらい、この数字とこの話、変だと思うのさ。だから、ボクは「佳代」の顔を見つめるしかないのさ。