何を持って世界一とするか
Livedoorのニッポン放送買収の話題になることが、最近、多い。自分自身は、世の中の流れとして、テレビ局とマスメディア会社が買収されることは、そんなに驚くべきことではないし、隙をつかれたフジテレビ経営陣が甘いと思っている。学生の頃から、ネタで話していた。フジテレビを買うには、ニッポン放送を買えって。
マスメディアは公共性が高いからこれは特別な分野だとおっしゃっているのは、あまりにも、日本護船団方式の古い方々だと思う。全国放送で、強盗話を披露するような番組を流すテレビ局が徘徊している現状において、そんなことは言えるのだろうか?マスメディア同士で、泥の掛け合いをして、きちんと論戦になっていないのは、どうなのだろうか?とても、聖域とすべき企業たちとは思えない。
ただ、Livedoorの参入の仕方には、問題があると思う。奇襲的にしか、既存のマスメディアを取り込めなかったのだろうか。win-winな雰囲気で話を持って行けなかったのだろうか。結局のところ、こうやりましょう!と言って、押し切れなかった弱さがどこかにあったから、正攻法で攻められなかったのではないだろうか。こういうのを見ていると、なんだか、Y!がどこかを今度買収するんじゃない?と思っちゃう。また、テレビ朝日を狙うとか。わからないが。
ネットと放送の融合は、進まざるを得ないことだと思う。それは、携帯事業を含めて、免許制で特定の人間が利益を得ていた分野は、これから痛いほど解放され、翻弄されていく時代だと思う。新聞も、中小の規模のものは、現状でもネットニュースと比べたら購読者数では負けている。ビジネスモデルとして、まだ買っているかもしれないが、いつまでも安住できている領域ではないと思う。
まぁ、そんな一般論を語ってもしょうがない。個人的に、驚いたのは、友人がNPOでレコード会社を作れないかな?ということを語り始めたことだ。世の中は、そういう風に流れ始めている。
堀江さんは、Livedoorを時価で世界一にしたいと話す。自分は、時価で世界一よりも、多くの人にしっかりと支持される組織体を作り上げたいと思う。何を持って、世界一とするか。その問題提起を高らかにできる時代なのかもしれない。