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2005.01.13

建物リデザインワークショップ

盛岡絶賛系の掲示板を見ていたら、沢野さんの書き込みで「アサヒ・アート・フェスティバル2005」というのがあるのを知る。公募制でアートNPOからのイベント企画を募り、最大100万円の助成を出すというものである。

こういうのを考えるの、結構大好きなので、何かあるかなぁと考える。

まずは、盛岡自主制作映画祭か、と思ったが、新規性が無いなと思い、別なのをと考える。その中で、思いついたのが、青山Rプロジェクトネタの延長線上にあるネタ。

もともとは、盛岡にある公共施設が古い建物を残して、新築になるという噂を聞いた。その古い建物をどう活用しようか?とあるところで考えられているらしい。

建物をどう再利用するか。その話を聞きながら、こういった問題をさまざまな分野の若手のクリエイターが集結して、ワークショップ的に考え、それを提案するというのは、どうだろうかということを考えた。

つまり、ひとつの建物をメディアとして、若手のクリエイターたちが集い、自分たちが描く新しいデザインをつくり出すというものである。

建物自体をどのように生まれ変わらせるかという問題もあると思うし、その中にどんなインテリアを置こうか、どんなグラフィックで案内を作ろうか、BGMはどんなのが考えられるか、またこの建物をコンセピチュアルに表現する映像は何か、その空間におけるオブジェ、インタラクティブなものは何か?そして、この建物が盛岡の街づくりの中でどういう存在になるか?そういうことをデザインする長期的なワークショップを行う。最終的には、これらを提案としてまとめて、展覧会やWEB等で発表すると。一番は、その提案を元にして、その建物が新しくなるのが一番なんだけどね。

こういうワークショップは意義があると思う。まず、現実的な問題を解決するデザインを身に付ける実践的な場になる。また、異業種のクリエイターが集まり、コラボレーションしてひとつのものを作り上げていくという経験を積むというのも、今後の実務を考えるととても重要なことだと思う。

無論、若手は無知である。ゲスト講師をお呼びして、さまざまなテーマごとに、お話を頂き、いろいろとアドバイスをもらっていくということもしたいなと思う。クリエイタ同士で切磋琢磨するというのも大事だが、先駆者の方から、こういう場で学んでいくということも大事。

なぜ、建物なのか?それは、建物というものがさまざまなデザインのコンプレックス(複合体)になりうるということと同時に、メディア、場でもある。そのため、さまざまなクリエイターが集結してコラボレーションする可能性がある。これからは、こういった総合力も求められる時代であると思うし、それぞれの専門性も試される時代である。また、建物は「街」を意識せざるを得ない人工物である。たとえば、映像を作ったり、本を作ったり、雑貨を作るときには、あまり街づくりを考えなくても良いが、建物に関しては、嫌でも考えなくてはいけない。

クリエイティブにおいて、最大のものは教育であり、続いて街であると思う。街という意味合いには、広域的な住居スペースという概念を含んでいる。大きく考えると、国家というのも入ってくるだろう。つくり手は、いつもそういうことを頭にイメージしながら、何かをつくっていかなければならないと思う。そういう大きなところから考えても、こういうワークショップは重要だと思う。

と、書いてみたが、さてさてこれを実現するのは、それなりに大変だろうなぁ。でも、おもしろそうだなぁ。どうしましょうね。

また、余計なことを考えてしまった。書いてしまった。