明日から最新の仕事になるテレビ番組のタイトルバック(オープニング映像)が流れ始める。
昨年来からお世話になっているお笑い番組「わらばん」(IBC岩手放送)のタイトルバック(オープニング映像)を今回もディレクションすることになったのだ。
今回の仕事のスタッフは、局側のディレクタを除けば全員20代前半の若手クリエイタ。ローカルの番組制作では珍しいスタイルだと思う。もともと、番組のキャラクタを書いていた竹村育貴にキャラクタのポージングを変えてもらうために参加してもらい、音楽はクリカフェで知り合いになった元BUGXERの宝生久弥が参加している。今回、自分にある程度の裁量を持たせてもらえたので、前から企んでいたことを実現させて頂いたのだ。
それは、若手クリエイタ、アーティストで構成してお仕事をすること。
これまで、グリコアワー、クリカフェでいろいろな人たちとつながりを持つことができ、いろいろ楽しかったのだが、そこから一歩前進して、そのつながりを活かして、世の中に流通する作品を作っていかなければと思ってきていた。
育貴の参加は、キャラクタの生みの親だから決定項と言えば決定項であったが、音楽のヒサヤ君は僕から是非と言うことで声をかけさせてもらった。
この間、シネマストリートプロジェクトのラジオに出たときにも話したのだが、岩手の場合、インディーズ、アマチュアの人間がプロの世界に入っていく道というのが、しっかり用意されているわけではない。個人的には、インディーズとプロの間に、交流と意味で隔たりを感じている。人材の交流がないというか。それは、とてもまずいことなのだ。やる気のある人間、潜在的な能力を持つ人間がその世界に入っていく率が引くと言うことは、その業界のレベル向上を図ることは難しい。どのジャンルにおいても、ピラミッド型によって人材は構成される。つまり、底辺が狭ければてっぺんの面積だって狭い。
自分はラッキーにも、大学を出てすぐにローカルではあるが、ディレクションを担当させてもらう映像の仕事に出会うことができている。そういう流れの中で、いろんな同志に参加してもらって、そういう環境を変えていく必要があると思っている。これは、特定の誰かを批判しているとかではない。盛岡・岩手のコンテンツ産業を憂えて言っていることだけである。岩手県選管のポスタにいちゃもんをつけた自民党の議員たちじゃないが、自分が文句を言われていると思ったならば、それを変えていって欲しい。
ちょっとした17秒の映像だけども、そういう想いも込められている。