ある事象は、全体を投射しているものかもしれない。
皇太子ご夫妻の一件を取り上げる海外メディアの反応を見聞すると、そういう風に感じられる。女性が社会に進出した、男女雇用均等法が施行されたと、世の中は確かに変わってきたように見えるが、実はあまり変わっていなかった。そんな気がするのである。これは、都市部とそれ以外の地域での、家族の在り方に対する考え方、地域や家業と家族の関係、そういうのが明らかに違い、表層的には女性は強くなったとは言え、そうでもないかもしれない。という、事なのかなと思う。たまに、嫁を取る、嫁に子を産ませるということへの考え方に、驚かさせられる話をたまに聞いたりするのだが、実はそれをすべて悪とは捉えきれないぐらい、厳しい現状もそこに横渡っていたりする。
この手の話って、男の感覚と女の感覚ではかなり違うところがあって、どちらかの言い分だけでは何ともいえないところがある。というのも、仕事を大事にしたいと思うが、親に孫の顔を見せてあげたいという女性が結構いる。この感覚、実は男の自分にはわからなかったりする。親に孫の顔なんて、まぁ、その時が来たらで良いじゃない。それが、自分の発想。これは、男だからなのか、親不孝(世間ではそういうのかもしれない)な自分だからなのか。
自分の周りには、優秀な女性が結構いる。でも、そういう彼女たちが、自分から見るとだが、結婚だの妊娠だのに振り回せれて、その人が本来発揮すべき才能、活かすべき能力を世に出せていないのを見ると、非常に歯がゆい。まぁ、ここまで来ると、個の「幸福論」の問題になってくるのだが。
あるヤツが、男も妊娠できれば、夫婦間でリスク分散ができると言っていた。なるほどぉ、と思いつつ。それは、無いなと思いつつ。まぁ、そういう発想なんですよ。
編集が上がった映像をクライアントに持って行く。1カット直しが入ったぐらいで、大筋は気に入ってもらい、来週それを直したものを入れることに。今週末は、少々ゆっくりする予定。
明日からは長期プロジェクトに戻りつつ、新規プロジェクトへ着手。
オーストリアの大学に通う盛岡出身の音楽家の卵とメールを交換する。世の中、おもしろい人がいるもんです。