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2004.04.12

defferent timeline.

2 point.

Bus Stop

A man and a woman.

not corss two timeline.

プロジェクトのリーダと話していて、改めて感じたことは、今のままが観光資源になるんだと言うことである。つまり、観光目的で建物を造ったりしたところで、それが本当の意味で観光資源にはならないということである。また、今の時代においては、観光資源というものが、その土地の人間にとって非日常的なものであっては、実は観光資源としては成り立たないと言うこともいえる。その土地にすむ人たちの日常とつながっているものが、有効な観光資源になっていくのではないかと。ただの見せ物というのではなく、そこに息づくものこそ生き生きとした観光資源になっていくのではないだろうか。

それでは、形あるものは何もいじるなということかすると、それは違う。例えば、新規に資料館を建てるよりも、電柱を地下に埋め、街の景観を良くし、その資料館に閉じこめられそうだった街に潜む悠久の歴史を街の中に生き続けさせ、そこを人々が歩いて回る。街自体が資料館になっていくわけだ。戸ノ岡の時に、自分が言っていた街をスクリーンする計画につながっているのかもしれない。

他の地域に負けない観光資源を作っていくならば、日頃の街をよくしていかなければならない。街をよくしていくと言うことは、自分たちの生活を良いもの、濃いものにしていかなければならない。荒れいて犯罪多発な街には、ちょっと行きづらい。簡単に言うと、そういうことだよなと。

何でもない風景が観光資源になる。それには、その何でもない風景を作り出す豊かさが必要なのだと思う。一つ言えることは、何でもない風景には、お金をかけた立派な箱はいらない。