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2003.11.14

「夢が膨らんでいるんですね」と言われた。「そうですね。」と答えた。抑えきれないぐらい、膨らんでいるのだろうと。

物語を書くことも、プログラムを書くことも、それは、等しいのだと思う。人という生き物が、自分より遥かに大きいことがらを捉えようとする行為なのだと思う。世界を捉えるという行為なのだと思う。

地図に何か絶対のせたくない道があって、それが「道」だと呼べるのは自分であって、それが「道」だとわかるのは自分だけであって、そして「道」沿いにはいくつものきれいな花が咲いていて、それに笑顔を浮かべながら、遠い空に輝く虹のふもとを目指して、彼は進んで行くのだと思う。いつも、雲は、綿あめのように甘いのか、それともシャンプーの泡のように苦いのかと考えながら。