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2003.08.17

バス停で降りて、家まで歩く。大音量で音楽を聴く。やっぱ、いいなぁ、と改めて思う。

僕は、先日、ちこっと、興奮を覚えた。

数日前、元ちとせの例のauのCMソングがシングル化されたので買いにDISK NOTEに行った。お店から新譜情報がメールで流れていたんで。(しかし、DISK NOTEはこまめだ)だが、手に取ると、悪しきCCCDの文字が。なにぃ!買うかぁー、そんなもん!例え曲がよくとも、買わんと、買わずに、ほかのCDを物色し出す。なんだか、握りしめたお札を引っ込めるのは嫌で、他のCDを探しはじめるのである。(と言って、この間買いそびれたケイト・ブロウをすっかりわすれているのだが)。

んで、裏のマニアックゾーンな棚に映ると。ジャケット見えるようにお勧め!と陳列されているCDが目にとまる。なんとなく、ジャケットにひかれて、チラシを見る。そのチラシは、そのCDの発売と合わせて催されたアーティストのライブイベントのチラシもかねていたんだけど、共演にwin a free sheepの文字が!そう、僕が一番今CDを出してほしいアーティスト!へぇー、win a free sheepと共演すると言うアーティストと言うことは、なんだか良さげなんだろうな、裏のプロフィールを見る。すると、盛岡在住と書かれている。えー、そうなんだと思う。作曲からボーカル、レコーディング、マスタリングまで自分でこなしてしまうと言う女性アーティストpianaと紹介されている。おまけに、あのweather recordsから新譜を出す準備をしているとか。気になる。だけど、視聴できないし。今日は我慢しておこうと、チラシをもらって、帰る。なんか、知っているかなとアキヨシさんに聴くけども、よくは知らないと。でも、昔噂は聴いたことがあるなと。

早速、家に帰って、仕事を片付けてから、ホームページにアクセス。視聴する。

うまく言葉で表現できない。とにかく聞くべし。

次の日、仕事に行く前に、早速CDを買う。そして、聞く。

久々に、聞き入ってしまい、かつ聞き込んでしまうアルバムを手に入れた。この世界観。そして、ドラマティック。かつ、音の彩りの世界。自分は、良いアルバムを聞くと、そこに映画を見てしまう。どんなストーリーが流れているか確かではないのだが、確かにそこに映画を見る。と、同時に僕はこのCDになんだか、自分が作りたいものに近いのを感じた。久しぶりだな、こういう感覚。

その日、僕はとてもうれしかった。こんな音楽を作る人が盛岡に住んでいてCDを出しているってことに、すごく感動したと言うか、とにかく嬉しかった。人に、いやー、すげー人を見つけたんだよって話すと、それってさ、ただ盛岡在住だからってアラカワは喜んでいるんじゃないかって言われるんだけど、そうじゃないんだよね。

僕の想いは、いろいろ飛んで、もっとこう言う人をもっといろんな人に知ってほしいなって、勝手に思い始めた。僕もそうだったけど、結局、多くの盛岡住民は知らないんだと思う。そういうのが、とても残念で、同時に素敵な人たちが素敵な場所でライブをして、もっとなんだろう、こう広がって行くのを観てみたいってすごく思ってしまう。頭の中で勝手に、路地裏℃と柳田久美子とpianaのライブイベントとかって、勝手に想像してしまう。そういうを東京とかじゃなくて、盛岡で実現できないかなって思ってしまう。そう言う時に、最後に思うことは、お前は何もなんだ。何をしたいんだって。何ですかねー。

さて、pianaの音は、音響系と言った方が良いのかな。3割ボーカルもの、7割インストです。でも、こう言うサウンドってさ、なんだか盛岡じゃ出てこないんだろうなって(と言うが盛岡でできたとは限らないけど)思っていたんで、すごくショックだったんだよね。ほら、メディアアートか好きな僕としては、etc.

ということで、エレクトロな音が大丈夫な方にはお勧めです。piana。

夜のバス停からの家路。中学から見慣れている風景だけど、ヘッドホンがから流れてくる音楽が、その風景の新しい顔をのぞかせてくれた。