インターフェースにおける意匠権

hbkr経由で、

“mixiそっくり”な理由は?So-netなど数千のSNSが使う「OpenPNE」,開発元の手嶋屋 社長に聞く:ITpro

を読む。家入氏同様、この手嶋氏の考え方に疑問を感じる。

自分も思っていたのだが、手嶋屋のOpenPNEは、mixiのインタフェースに酷似している。このことに関して、手嶋氏は、

 当初はいろいろなSNSを分析して,それぞれの良いところを取り入れようと思いました。ただ,取り入れているうちに,自然とmixiの要素だけが残ったのです。やはりmixiは使いやすくて楽しく,ユーザーのことを考えて作られています。特にUIが優れていると思います。

—OpenPNEのレイアウトはmixiに似過ぎだとも思えますが,著作権的にはどう考えますか。

 OpenPNEはオープンソースのライブラリ以外,すべてゼロから書かれているので著作権的には大丈夫だと考えています。他の方が著作権を持つ画像やCSS(Cascading Style Sheets)なども混入していません。

mixiを参考している点を認めた上で、ソースコード等をフルスクラッチで書いているから著作権上問題がないと言うことだが、そうなのだろうか?インタフェースにおける、ロジック、思想というのは、容易に真似て良いものなのだろうか?著作権と言うより、意匠権。そういったものを軽視している発言ではないだろうか?インタフェースをどのように実装するかも、確かに重要な要素ではあるが、そのインタフェースを動かすロジックもまた重要なはずである。

自分も、先人たちの作品、好きなサイトのインタフェースを参考にさせていただくことがあるが、リスペクトの精神を持っての参考とさせていただき、真似では終わらないものをつくり出すことに心がけている。どうも、上のインタビューには、そのリスペクトの精神が感じられない。

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