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観客はチラシの何で選んでいるか

ネットワークユニットDuo:コラム: 小劇場公演のチラシの謎

「一般客」としての私がチラシから欲しい情報は「どんなお話か」です。そして小劇場系のほとんどのチラシに「この芝居は、どんなお話か」という情報が載っていないと思うのです。

写真やイラストで「こんな雰囲気」と描かれても、また、話の内容とまったく関係なく劇団の「好み」でデザインされているチラシにもがっかりします。さらに、ストーリーについてなにも書かれて(描かれて)いない場合、「もしかしてこのチラシを刷る段階で、台本、完成していない?」と思うことも。

イメージ先行のデザインで構成されたこのチラシは、一体誰に向けて作られているのでしょうか?

チラシは、確かにヴィジュアル面のイメージも大事だったりするのですが、それはチラシを手に取るきっかけであって、芝居や上映会に行こうという決め手は、どんな作品であるかと言うことが書かれた文章かもしれない。もちろん、素晴らしいヴィジュアルは、その文章と相まって、イメージの世界を広げる重要な要素になるわけですが。

先日のインディーズフィルムシアターでも話題に上がっていたのですが、某映画祭で作品解説について全く掲載していなかった時期があって、それじゃぁ何をやっているかわからないじゃないということで、現在は改善され掲載されるようになったようです。

言葉の欠如。実は、これが一番、宣伝で恐いことかもしれないですし、短い言葉で的確に表現できないときは、自分がその作品を実は理解していないのではないかと、もう一度見直すことも大事かもしれません。

チラシ印刷

 何かイベントをしようと思うと、宣伝のためには、チラシが必要になる。それも、輪転機で印刷したような白黒の物じゃなくて、できればカラーで欲しい。だけど、刷り物は高い。会場費より高いときだってある。
 お金のないインディーズの現場、どんな手を使ってもできるだけ安くて、自分たちが求める印刷をしてくれる業者に注文したい。ということで、僕らの周りで利用している安価で品質の良い印刷会社を紹介します。といって、何かトラブルがあっても一切保証しませんので、ご了承ください。

オノウエ印刷 http://www.sphere.ad.jp/onoue/

DM印刷ならここ!
DMなどのはがきサイズの印刷を検討しているならば、ここをおすすめします。通常の官製はがきサイズであれば、1000枚で9,000円から受け付けてくれます。大判の場合は、1000枚で18,000円。データ入稿可能です。また、宛名面のデザインも自分で行うので、DMとして使用しない場合は、裏面を墨一色でフル活用できます。
プリントネットワークス http://www.insatsu-net.co.jp/
フライヤーからチラシまで
ここはパックでの印刷がおすすめ。フライヤーパック(表フルカラー、裏墨一色)では、いずれも1,000枚で、はがきサイズが9,800円、A5が16,800円、A4が28,500円。完全データ入稿対応。インターネット経由での入稿も可能です。また、この会社ではマット紙やコート紙の選択も可能ですし、ステッカー印刷などもしてくれます。
SP本舗 http://www.sp-honpo.com/
両面フルカラー!
フルカラー両面印刷を考えているならここがおすすめです。A4が1000枚で27,000円。データ入稿対応。また、ネット経由での入稿も可能ですが、ユーザ登録が必要です。ただし、安さを追求しているのか、紙質は1種類だけなど選択筋は少ないです。

利用する際の注意

入稿は余裕を持って。

コスト削減のために、印刷会社の方では同じ版の中に複数の原稿を入れて印刷したりしている。そのため、入稿してもすぐに印刷せずに、ある程度原稿が溜まってから印刷をするようである。よって、印刷会社が提示している納期はよく読んでから発注するように。

イラレ8は必須
よく言われるように印刷業界というのは、安定した業務をこなすために、こなれたバージョンしか用いない。印刷屋さんの現在のIllustratorの標準は、8.0である。9.0のデータは受付くれないところが多い。9.0以上しかない場合でも、8.0で読み込めるかチェックをしてから入稿しましょう。

校正はない
完全データ入稿になることが多いので、印刷会社による校正はない。よって、常識的に考えておかしい誤字脱字、デザインのズレもそのまま出力される。入稿する前に、数人でチェックすることを進める。特に、デザイナが徹夜で作業をしている場合は、頭がすっきりしている人に見てもらう方が良い。